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あってはならない保険金支払いのミス。「氷山の一角では……」と著者は疑う。「十分な保険金が出ない」、「保険証券を取り上げられた」……。被害者から悲痛な声が上がる一方、儲からない特約は会社側の都合で知らぬ間に姿を消す。自由化を突き進めた10年がもたらしたものは何か。気鋭のジャーナリストが実例をパターン別に紹介、業界の「体質」を問い、「罠」にはまらない知恵、「万が一」の時に備えた知恵を伝授する。
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Posted by ブクログ
保険と名のつくものはたくさんあるが、自動車保険だけは正直補償の種類ぐらいしかわからない。もう少し自動車保険について知りたく、この本を手に取った。しかし期待したものと逆の意味で大きく期待を裏切られた。自動車保険がこんなにもずさんな保険とは知らなかった。 自動車保険の加入審査は、生命保険と異なり簡単だ(...続きを読む一部の生保で無審査加入できるものもあるが)。それだけに、支払い時は「適正」という名のもと、減額や支払い拒否が頻繁に発生しているという。人身事故であれば、重度障害や死亡などケースも深刻で金額も大きい。普通に考えても、保険会社が支払い額を減らす方向に向かいがちになるのは想像に難くない。 また、補償内容がわかりずらい。例として「無保険者傷害保険」があげられている。「無保険者傷害保険」は名称はひとつでも2つの補償タイプがある。ひとつは「被保険者自動車搭乗中」の補償をするもの。もうひとつは「被保険者自動車搭乗中および歩行中・自転車乗車中」の補償をするものだ。例えば、車のチェーン装着中に車に跳ねられ死亡したケース。前者のタイプの保険に加入していた場合、保険金は支払われない。しかし、一般的な保険購入者にとって「無保険者傷害保険」は無保険車の車両に跳ねられたら場合を補償するものであり、必ず保険が支払われると思っていないだろうか。保険会社にとってみれば当たり前のことでも、事前に細かい説明を受けているわけでもない加入者にとってみれば、話しとちがうともめる要因になるだろう。 支払い基準もあいまいだ。例えば介護補償など、「二十歳の寝たきりの年間死亡率は10%なので、余命は0年だから10年分を支払います」などの示談が行われるケースもあるという。どうやって余命10年と決めたのだろうか。寝たきりの人の余命などひとそれぞれちがうのではないだろうか。それなのに示談で提示された額にそのまま印を押すのはやはりおかしいと思わなくてはいけない。 結局は、自己防衛でしか対応は図れない。 だからこそ、多くの被害者の取材をおこっなってきた作者が教訓として得た、自動車保険の賢い入り方、泣き寝入りしないために証拠写真をとるなどの知識は、自動車を運転する者の義務として知っておかなければならないと思う。 読むのはつらい内容だ。しかし読んでおかなくてはいけない内容である。
損保の払い渋りについて、実話を題材にいろいろと書いてある本。 支払額を抑えた人は表彰されるとか、なかなかに酷い損保会社の実態が語られている。 保険はかけていても、被害者になれば相手の保険会社が敵になる。 事故に遭わないのが本当に一番なんだな…としみじみ。
●この本を読んでドライブレコーダーの必要性を痛感し、自分のクルマに取り付けたのが2014年。それから4年後の2018年には年間最大のヒット商品となった。ドライブレコーダーを取り付けたのなら、この本も一読に値する。
保険会社は空箱をうるのが1番美味しい。 警察も杜撰な捜査を行う。 損害額の30%オフは当たり前。 被害者は加害者をえらべない。
この本は700円(+消費税)ですが、値段以上の内容が十分にあります。 自動車保険の内容って意外と理解していない人が多いのではないですか? この仕事をしていると、いかに保険会社が提示する保険金の額が低廉かということがわかるのですが、その内情について書かれています。 事故を起こしてから、あるいは被害に...続きを読むあってからではなく、普段から備えておくことが必要です。この本は平易に書かれておりおすすめです。 私はさっそく自分の自動車保険の保険証券を確認しました。 「自動車保険の知識が乏しい弁護士も」という項もあり、耳が痛いところですが、確かに交通事故については専門分野に属しますので、交通事故事件をよく扱っているorよく勉強していてフットワークのよい(現場に行ってくれるなど)弁護士を探すことも重要だと思います。
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