メッセージ

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2,799円 (税込)

13pt

3.8

ムーミンに魅せられた大人たちへ贈る――
人を、自然を、芸術を愛し、あるがままを生きたトーベが生涯最後に編んだ傑作選、待望の邦訳!

児童文学作家、画家、イラストレーター、漫画家などさまざまな分野で活躍してきたトーベ・ヤンソンは、大人向けの小説を書く「小説家」としての顔ももっています。1968年に発表した自伝的小説『彫刻家の娘』以降、ヤンソンはいくつもの優れた作品を発表してきました。

本書は、1971年から1991年の間に発表された作品の中からヤンソン自身が選定したベストセレクションに未邦訳書き下ろし7篇を加えた傑作選となっており、生前最後に刊行された遺作でもあります。自伝的作品集としての側面ももっており、学識豊かだった叔父たち、彫刻家だった父、母娘の関係、幼い日の冒険、美術学校の仲間たちなど、身近なひとびとが作品に登場します。ヤンソンの芸術観やクリエイティビティに関する洞察が窺えるような要素を含んだ作品も収録されており、日本のヤンソンファン待望の一冊を、ユーモアのある語りを生かした親しみやすい新訳で楽しむことができます。

2021年秋公開された映画『TOVE/トーベ』では多くの観客が彼女の半生に共感し、『ムーミン』の作者としてだけではない魅力を世界中に知らしめました。トーベ・ヤンソンは、読者と信頼関係をつくる天才、100人読者がいたら100通りの読書体験を与えてくれる作家と言われています。トーベ・ヤンソンをムーミンの作者としてしか知らないなんてもったいない! ぜひ読んでみてください。

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メッセージ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ムーミンシリーズの作者、トーベ・ヤンソンの自選短編集。初めに書かれていたように、確かにストーリーが記憶に残る本ではない。でも、北欧のキリッとした冷たい空気、自然の美しい情景、登場人物の抱える孤独や優しさがふわっとしたイメージになっていつまでも余韻に浸れる本だった。ボートとわたし、コニカと

    0
    2023年04月02日

    Posted by ブクログ

    ちょっとズレてて、でもいるかもこんな人…が出てくる話が面白かったな。クスリと笑ってしまう。『ローベット』『夏の子ども』『ある愛の物語』『自然の中の芸術』◎。『夏の子ども』で何度も繰り返される「起きたことは受け入れるしかない」というフレーズを、しかと受け止めるよ。

    0
    2021年06月04日

    Posted by ブクログ

    ムーミンとは違ったトーベと出会えた。自伝的要素のある作品もあるが、あまりそこを意識しないで読みたい。

    0
    2021年12月28日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    トーベ・ヤンソンをきちんと知りたいと思い読んだ。
    印象に残った作品についてメモ。

    芸術に対する極めて真摯な考え方は、青春譚と重ねて描かれ、心を洗われる。
    随所に出てくる自分勝手で迷惑な人物たちは、マンガであれば戯画化され滑稽さを楽しめるものの、小説の形式だとおもしろくはあるのだけれどもリアリティと

    0
    2021年05月29日

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