いい湯じゃのう（三） ご落胤の真相

風野真知雄

誰が将軍の子なのか！？ 吉宗の子と噂される天一坊の他に、もう一人、ご落胤候補が……。幕府転覆を企む者たちも現れ、どうする吉宗！？ 天一坊が本当に「上さまの隠し子」かどうかの謎を解くべく、龍神温泉や宝泉寺温泉に探索に向かったお庭番・湯煙り権蔵とくノ一・あけびは、驚きの事実をつかむ。そんななか、徳川吉宗がおしのびで訪れていた湯屋でもう一人、吉宗の子と目される人物が現れる。さらには偶然、天一坊や、彼を利用して幕府転覆を企む者たちが同じ湯屋で一堂に会すことになり……。笑いと興奮で人気沸騰の時代小説シリーズ第3弾！ 文庫オリジナル。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: 小説 / 国内小説
• 出版社: PHP研究所
• 掲載誌・レーベル: PHP文芸文庫
• ページ数: 304ページ
• 電子版発売日: 2022年05月20日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 1MB

[ブクログ · ★★★★☆]

サクッと読めて、充分面白い。
けれども、この本が、東北大震災の後に描かれたことに重みをかんじる。
抜群のコミカルさと、エンタメと、その中で描かれる人間洞察や自然との関係に関する哲学。
やはり、この著者の眼差しは温かいな。

[ブクログ · ★★★★☆]

お気楽痛快愉快温泉時代劇　大団円。
いやぁ、面白かった。

一巻、二巻と続いてきた、ショーグン吉宗と天一坊、そして大岡越前やら火消し、姐さん、温泉忍者にくノ一たちのお話が、パチっパチっと嵌まっていき、最後は見事な大団円。
さわやかな人たちはすっきりとおさまるべきところに収まり、悪者はしっかり成敗され、見事にエンディングを迎える。
なかなかに面白かった。
史実とは全く関係のない、お気楽時代劇シリーズ。
結構ハマりそう。
水戸黄門と大岡越前を飽きることなく観ていた、爺さんの気持ちになれたような気がする。

[ブクログ · ★★★★☆]

面白かったです。謎解きの部分は何故かニヤニヤしながら読んでました。
愛されキャラの将軍とは久々のご対面。重鎮たちも笑えるし。たまにはこんな話を読みたいかも。
温泉いけてない。言いたい。「いい湯じゃのう」

[ブクログ · ★★★☆☆]

１〜2巻はかなり軽い調子で進み、この3巻が完結。
物語に重要な箇所ではないようなト書がこの作者のユーモアと、人間描写。

今回も、大団円で終わりに向かう。
いつ読んでも笑みが溢れる風野真知雄作品。