シソンから、

シソンから、

1,980円 (税込)

9pt

3.7

《私たちの心には、“彼女”のかけらがあるから》

女性への暴力や不条理が激しかったころ、美術家として作家として、時代に先駆けて生きたシム・シソン。
ユーモアを忘れずにたくさんの仕事をし、二度結婚して四人の子供を育て、世の評判をものともしなかった人。
そんな〈家長〉にならい、自由に成長してきた子供と孫たちは、彼女の死後十年にあたり、ハワイでたった一度きりのちょっと風変わりな祭祀を行うことにするが……


『フィフティ・ピープル』『保健室のアン・ウニョン先生』のチョン・セランが贈る家族三代の物語。韓国で16万部を突破した待望の最新長編小説。


――20世紀を生き抜いた女性たちに捧げる、21世紀を生きる女性たちからの温かな視線。

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シソンから、 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

     作者チョン・セランは一九八四年生まれ(私は同い年)、この本が韓国で出版されたのは二〇二〇年、日本語版の出版は二〇二二年一月。私にとっては同時代感バッチリの小説だ。面白かった。
     タイトルのシソンは、シム・シソンというおばあちゃんの名前。訳者あとがきから彼女を紹介している部分を引用すると、「朝鮮戦争

    0
    2023年05月14日

    Posted by ブクログ

    映像化希望!すごく魅力的なシム・シソン女史。その子孫(かけらたち)が10回忌をハワイで行うお話なんだけど、御膳に並べるのは食べ物ではなく…シソンが喜びそうなものを各々集めるという企画。家族とシソン女史のエピソードや関係性があたたかくて且つぶっ飛んでいて面白かった。

    0
    2023年09月20日

    Posted by ブクログ

    音を「彫り上げる」
    ヘリムが鳥を愛してて親族を鳥にたとえていくとこ好き
    転んでもスケートやめなかったナンジョンの昔話、サーフィンを諦めずに続けてるウユンの姿思い出して母娘を感じる
    ウユンが怪物のアイデアに思いを巡らせてる場面、ワクワクする
    リリカ・ベーカリーのココパフ レナーズ・ベーカリーのマラサダ

    0
    2023年06月03日

    Posted by ブクログ

    シソンの文章が所々に散りばめられ、群像劇として描かれている書き方が良かった。それぞれの人物像がリアル。ただ、なにか一つ物足りなかった。

    0
    2022年07月13日

    Posted by ブクログ

    亡きシム・シソンの子・孫たちがハワイでの祭祀のために一同に会し、各キャラクターが語られる。三世代に渡る社会の問題や、奮闘して生き抜く女性の在り方など、心に刺さる言葉や場面が散りばめられていた。登場人物が多く、韓国名であるため、本文と家系図を行き来し集中を妨げるが、やはり韓国文化を理解したい欲は止めら

    0
    2023年01月15日

    Posted by ブクログ

    シム・シソンを弔うためにハワイでそれぞれが好きなことをする物語。いちばん好きなエピソードはパク・ジスとダイビング講師チェイスとの出会いから一緒にチリへ行くことになるところです、後日談を読んでみたい。エディ・アイカウの話もためになりました、これは実際に存在した人間の話ですが。

    0
    2022年06月19日

    Posted by ブクログ

    シムシソンって実在の人物かと思ってしまった!各章の冒頭の引用文がそれっぽくて騙されたが、これって実は「魁‼︎男塾」の「民明書房刊」と同じであることに気づいたら笑ってしまった。なんだかハリウッド映画にありそうなほっこりする話。最初登場人物の名前が似ていて特徴つかめずとっつきにくいがわかってくると読みや

    0
    2022年03月27日

シソンから、 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    亜紀書房
  • ページ数
    360ページ
  • 電子版発売日
    2022年01月14日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    4MB

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