スピッツ論 「分裂」するポップ・ミュージック

スピッツ論 「分裂」するポップ・ミュージック

1,870円 (税込)

9pt

なぜ、スピッツはこれほどまでに愛されるのか?

ポップでマニアック、優しく恐ろしく、爽やかにエロティック。
稀代のバンドの魅力を「分裂」というキーワードで読み解く画期的論考。

【目次】
第1章 密やかさについて ─ “個人”と“社会”
第2章 コミュニケーションについて ─ “有名”と“無名”
第3章 サウンドについて ─ “とげ”と“まる”
第4章 メロディについて ─ “反復”と“変化”
第5章 国について ─ “日本”と“アメリカ”
第6章 居場所について ─ “中心”と“周縁”
第7章 性について ─ “エロス”と“ノスタルジア”
第8章 憧れについて ─ “人間”と“野生”
第9章 揺動(グルーヴ)について ─ “生”と“死”

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スピッツ論 「分裂」するポップ・ミュージック のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    シャッフルビート、グルーヴ(=揺続感)、スネアなどなど、音楽素人の身では聞いたことあるようでない単語の意味を曲と照らし合わせながら確認でき、そして何よりももちろんスピッツへの解釈が深まった。偉そうな評論家ではなくスピッツを愛する評論家の目線で、さまざまな引用をしてそれなりの根拠を持ってなおかつ愛が伝

    0
    2022年08月19日

    Posted by ブクログ

    スピッツの魅力をここまで体系的に言語化してくれている作品に出会えて嬉しい。
    多くの人にこの本を読んで欲しいし、スピッツを聴いて欲しい。

    0
    2022年05月22日

    Posted by ブクログ

    魂の星5つ

    この世で1番好きなバンドがスピッツなんですけど、このバンドのどういう所に惹かれてたのか、加えて自分でも理解してなかったところまで掘ってくれていて、ますます曲が広がりを持って聴こえてくるようになりました。自分の好きな曲を分析してくれると、自分のいろんな思い出さえ磨かれてるように感じれて勝

    0
    2022年03月04日

    Posted by ブクログ

    スピッツを「分裂」というキーワードから解きほぐした本。スピッツについて理論的な観点から見ることはなかなかないので、そういった意味でもすごく興味深かった。ある程度の音楽知識がないと難しいところがあるかもしれないが、その部分はすっ飛ばしても著者の言いたいことは十分に伝わるだろう。
    “分裂”、“周縁”、”

    0
    2022年01月08日

    Posted by ブクログ

    全体を読み終え、非常に興味深かった。ポップカルチャーを論じる書籍を初めて読んだこともあり、ややとっつき難く感じる部分や、気恥ずかしく感じる部分もあった(例えば個々の楽曲の歌詞について個別に論じていく箇所)が、特に唱歌や童謡との相似からスピッツの楽曲の特質を論じる第5章や、いわゆる「王道」の立場として

    0
    2021年12月31日

    Posted by ブクログ

    セックスや死についての不確かでまとまらない想いや、彼らのもつ「二律背反さ」の論考が印象的。

    ・弱々しい歌詞の曲ほど一人称が「俺」になる
    ・子供の純粋さと死の気配を併せ持つ草野の声
    ・幸せなことは過去形で歌う
    ・ポップなコード進行の曲で暴力的あるいは儚い歌詞

    0
    2023年03月27日

    Posted by ブクログ

    スピッツ愛にあふれた批評。「分裂」をキーワードにスピッツの作品を読み解く。

    分裂とは、
    陽/陰、希求/絶望、陶酔/虚無、非凡/平凡、現在/非現在…といったキーワードで表現される。

    そんな分裂の強度が群を抜くというスピッツは公的(大量生産的)に広く好かれ、私的に強烈に愛される希有なアーティストだ。

    0
    2022年11月18日

    Posted by ブクログ

    読売新聞の書評に興味を覚えて読んでみた本ですが、読み応えがあってよかったです。著者の伏見瞬さん、なかなかの分析力とそれをテキストにする筆力の持ち主。

    スピッツ推しなファンなわけでもないので、知らない曲に関する論説はちょっと退屈してしまった部分もありますが、メジャーな曲をもとにしたスピッツに対する勝

    0
    2022年05月06日

    Posted by ブクログ

    今や国民的バンドと呼んで何も差し支えないであろうスピッツを「分裂」をキーワードに分析した一冊。歌詞の意味の考察に終始するのではなくコード進行はじめ音楽的な部分にもきちんと踏み込んでおり、また様々な洋邦アーティストを参照しているので非常に批評的かつ体系的。とにかく膨大な調査量と思考量に感服。メジャーな

    0
    2022年02月10日

    Posted by ブクログ

    「分裂」をメインテーマに据えた、スピッツ論。
    著者のスピッツへの強い想いが伝わってくるとともに、スピッツのファンとして多くの共感があった。特に、歌詞やメロディばかりに注目されがちなバンドではあるが、各メンバーのアレンジや演奏に着目した記述については、バンドの真の魅力に迫っていると思う。また、「分裂」

    0
    2022年01月22日

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