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題材選びから、資料の探し方、引用・出典の書き方、フィールドワーク、テーマ設定の“落とし穴”まで――3000名の中高生の豊富な実例から、一番知りたい急所がわかる。自分の興味と問いを見つめる、「探究学習」の大航海に出発しよう!
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Posted by ブクログ
生徒自身が題材を決め、問いを立て、調査・プロジェクトを進めていく「探究学習」の指南書。論文の書き方や資料の探し方といった技術的なことの説明だけでなく、そもそも自分自身が本当に興味のある「マイテーマ」をどのように見つけていけばよいか、その道のりを示しているところがよかった。 最も共感したのは、探究学...続きを読む習のテーマ探しは、「自分は何者なのか?」という問いに答えることだという考え方だ。漠然とこういった分野に興味がある、こういう感じのことについて調べてみたい、といったイメージがあっても、では具体的に何に対して、どんな問いを立てるのかを考えるのは、実は、大人になっても難しいと感じている。自分が本当に調べたいと思うテーマを見つけて、言葉にすることが、一つの自己理解だというスタンスは、とても共感した。そのときに大切なことが、まずは手当たり次第読み、自分のコメントをしていくことだとしていることも、具体的で分かりやすいヒントになる。 特に参考になったのは、第2章で紹介されているテーマになりにくいテーマと、第5章の探究が上手くいかない学習者のスタンスだ。普段、子どもに授業をしているときに、子どもから出てくる疑問や問いに、それは考えても授業としてはあまり実りがないな……、と感じることが多々あるが、この2章は、テーマや問いに対する、そうした直感を上手く言語してくれている。 単純なハウツー本でなく、探究することに対するスタンスを自分自身、考え直すきっかけになる一冊だった。
これは一連のQブックスの中でも出色。もう、これから新たな研究とかよほどなかろう、って感じで読むのを後回しにしていたけど、本書に触れると、俄然やる気にもなってくる。いわゆる論文の体裁で書いたのって、大学になってからだったと記憶するけど、本書を参考に、是非中高生までには触れておくべき。というか、べきだっ...続きを読むた。
読んでいてわくわくしました。 引用と自分の意見を分けるのに、キャラクターを使ったりするなど、楽しみながらしっかり基本を押さえられててすごいです。 これから本を読む時に、テーマを決めて複数冊読んで、是非まとめてみたいです。
学校の授業で行われる探究学習の実践例であり、子どもたちが自宅で独自に取り組む内容ではないことに注意が必要。学校の授業で探究学習が行われるが、教員側から十分なサポートが得られない場合に参考になる、という本。企画書例やチェックリストは参考になる。 「失敗しやすいテーマ」ではなくて「取り組みやすいテーマ」...続きを読むを書いてほしかった。また、「こんな探究学習はよくない」という例示も元気がなくなる。なぜマイナスの事例紹介ばかり多いのか。授業をする側としては時間内に多くの子どもに仕上げてほしいという事情があるだろうが、失敗するのも子どもたちには良い経験なので、悪い例を示して回避させるよりは、良い例を見せてやる気を喚起したい。サポートする大人が読んで参考にする分には良いが、子どもには読ませたくない。
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片岡則夫
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