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2010年代の台湾には、日本の1960年代のように、人びとが「自由」を求め、自分なりの表現に取り組む熱気が渦巻いていた――。
日本の企業社会に嫌気が差し、海外放浪の旅に出た著者は、その途上で訪れた台湾に魅せられる。そして現地の人びとと交流するうちに、台湾の対抗文化やDIYシーンの取材にのめり込んでいく。
インディ音楽シーン、インディペンデント誌『秋刀魚』、オルタナティブスペース〈waiting room〉……現在進行形の台湾カルチャーを案内しながら、これからの時代の生き方や働き方を考える。ベストセラー『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』、人気マンガ連載『めぞん文豪』の共著者で、フリーランスライターとして活躍する著者の初の単著。
目次
序章 フリーライター、台湾に出会う
第一章 フリーライター、台湾に降り立つ
第二章 台湾再訪、台湾インディ音楽を知る
第三章 台湾と中国、台湾アイデンティティを巡って
第四章 台湾意識が宿るもの。街・建築・文房具
INTERLUDE 台湾で出会った愛すべき人たちとのささやかな記憶の記録
第五章 インディペンデント誌『秋刀魚』がカルチャーの分断を消滅させる日
第六章 DIYからすべてが生まれる。オルタナティブスペース〈waiting room〉
第七章 日本人から観た台湾、台湾人から観た日本
あとがきにかえて 就職しないで生きるには
Posted by ブクログ 2023年03月19日
旅は視野を広げるとよく言われるけど、ただ行くだけでなくそこの人と関わって能動的に知ってのめり込みたい、それをするとしたらどの国が面白いかな、と考えている中でたまたま読んだ。案の定、台湾面白そうだと思った。歴史が浅くて外からの影響も受けやすいから?近隣の文化を取り入れることにも柔軟で、中国との関係が日...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月17日
音楽、雑誌、政治、日本。
さまざまな角度から、いま育まれつつある”台湾らしさ”を探る。
音楽面から探る台湾というのは、なかなか珍して新鮮でした。著者が日台の音楽文化にかなり詳しく、最近台湾ポップスを知ったばかりなので非常に面白く感じました。
本書で紹介されていたグループなどは是非探して聞いてみたい...続きを読む
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