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修善寺で討たれた鎌倉幕府二代将軍・源頼家の子として生まれた姫・鞠子。人里離れた竹ノ御所で母とともに慎ましくも安らかに暮らし、人がみとれるほどに匂やかで、涼やかな声の持ち主へと成長していく。 異母兄弟は政争に巻き込まれ、儚い命を散らすなか、鞠子は女であるがゆえに難を逃れたと思われた。しかし、尼御台政子から書状が届き、北条氏らが繰り広げる非情な権力抗争の波に弄ばされる。 悲運の姫の数奇な運命を描く歴史長篇。 〈解説〉末國善己
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Posted by ブクログ
源頼家の遺児で摂家将軍と政略結婚する鞠子を描く歴史小説。NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の復習になる。 源実朝は宋に行こうとして唐船を建造させる。この動機は大きな謎とされていた。本書では実朝が本気で宋に行くつもりはなかったとの推測を紹介する。「母御台所や執権義時、大江広元ら、哺育の臣僚たちを困らせ...続きを読むてやりたい」。 唐船は浮かばなかった。これも本気で宋に行く気がない実朝があえて浮かばないように船を造らせたとの説も出てくる。
鎌倉殿の13人みてて、これも再読、一気読み 鎌倉2代将軍頼家の遺児たちの話。男子は殺され、女子は子を産めるがゆえに生かされて頼朝直系の子を得る道具として扱われる。(夫、子供を殺され、4代将軍の19歳年上の妻にさせられる) 陰惨で怖すぎる。 鎌倉時代って…。
鞠子の母は若狭局(比企能員の娘)ではなく、木曾義仲の娘説をとっているのが興味深かった。義時と政子亡き後も繰り返される謀略と、家族4人の悲惨な最期には、やりきれない気持ちになったけれど…これが鎌倉時代、ということだろう。
2代将軍頼家の娘にして4代将軍頼経の妻、毬子。 夫よりも16歳も年上の女性は、花盛りの年頃をただ未来の夫の成長を待つだけだったのか。 3代将軍実朝の御台所の猶子となっていたのだから、ここまで放置されていたとは思わないが、これだけ夫と年が離れているのだからその間に別の人生があったとしても不思議ではない...続きを読む。 母の視点から語られる、歴史に埋もれたひとりの女性の物語。
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