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『年代記』はローマ帝国初代の皇帝アウグストゥスの死(紀元一四年)から筆をおこし,以下ティベリウス帝からネロ帝の死(六八年)に至る四代五十五年の治世を物語る.人間の本性に肉迫してやまぬ洞察力,類まれな描写力.――この史書をひもとく者は,あたかも一篇の秀抜な歴史小説に接するかのごとき感を深くする.
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Posted by ブクログ
こんなに面白いと思わなかったー! サトクリフ好き&歴史の時間に聞いたことのある人たちが出てくる(当たり前か)というのもある歴史を物語のように楽しめる。権力を握ったものが容易に周囲に猜疑心を抱くこと。それは血の繋がった親、兄弟、子どもに対しても容赦ないこと。権力者の周りで阿諛追従に躍起になる役...続きを読む人や政治家、いつの時代にも、国が違っても、人間のやってることは同じだわ。 巻末の附録も助かった。特に附録2の「帝政初期の軍隊」では、サトクリフの物語でおなじみの百人隊がどういう指揮系統にあるかが一目瞭然だし、附録3では物価や生活費、個人の収入なども知ることができる。カエサル家の系図も読み進むのに大いに役立つ。 上巻ではティベリウスの治世が描かれた、さて下巻も楽しみ。
タキトゥスの有名な著作。アウグストゥスの死から書き起こし、ティベリウス、クラウディウスを経てネロの事跡へ(カリグラは写本喪失)。その明晰な文体と通底する自由を愛する精神は、現代人にとっても興味深いものであろう。
面白のだけれども、私の頭には難しい・・・ 注を読んでいるうちに本文を忘れる不思議(笑) ティベリウス帝って不言実行型みたいだから、日本に居たほうが評価高い人かも知れないと思います。
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