君の名前の横顔

君の名前の横顔

1,870円 (税込)

9pt

夫を亡くし、小学生の息子・冬明を一人で育てるシングルマザーの愛。父親の死後、義母の愛と弟の冬明を見守りながらも、家族という関係に違和感を持つ大学生の楓。 「世界の一部を盗む」想像上の怪物・ジャバウォックを怖れ、学校に行きたがらない冬明に二人は寄り添おうとするが、「紫色の絵具がなくなったんだ。ジャバウォックが盗っちゃったんだよ」と冬明が告げた日から、現実が変容していく。 ジャバウォックの真実を知ったとき、あなたもきっと、その怪物を探し始める――。 家族とは、常識とは何かを問い直す、壮大でまったく新しい傑作小説。

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君の名前の横顔 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年09月24日

    ファンタジー要素もあるけれどファンタジーかと聞かれたらファンタジーではないと思う。家族愛と名前の物語だった。血のつながりを呪いのように感じているのはとてもわかる。家族という容れ物を薄っぺらく思いながらも縋る気持ちもわかる。河野先生のなにかを失う物語は切なく悲しいけどうつくしい。「正しさ」というものを...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月18日



    常識とは何か。例え周りの人よりも何かが欠けていようとも、受け入れ新しいものを獲得していくことが大切なのかなと思った。

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    Posted by ブクログ 2022年03月05日

    バールのようなもの、悪のインパクトがあるシーンは、とても表現力が豊かです。恨みに対する態度は、うまく処理されている。 私はこの作品の行間にある多くのものが好きでした。親が子供に与える期待を気にする人には、かなりお勧めの一冊です。

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    Posted by ブクログ 2021年12月25日


    「刷り込まれた常識」が「正義」に化けるとき、世界から何かが喪失する

    奪われた大切なものを取り戻す兄弟を描くローファンタジー

    愛して壊したくないが故に、お互い慎重なスタンスを保とうとする彼らの純粋さが胸を打つ良作品です

    果たして本当にファンタジーと言い切れるのか?
    自分もロストして全く解らない...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年07月17日

     小学生のころ、自分の考えていることが言葉にできなくて、無性に腹が立って悔しくて泣いた涙を、大人が違う意味に捉えて更に苦しくなる。
     そんな経験を思い出した。
     河野裕の小説は、小学生だったり、中学生高校生、大学生だった時の、かつて経験したもどかしい感情が言語化されていて、ふと懐かしくて心に痛い感情...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年03月25日

    不思議な物語でどう評価して良いのだろうか迷う。

    登場人物のキャラクター、繊細な子や周りの先生方は実際にもいそう。

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    Posted by ブクログ 2022年03月17日

    シングルマザーの愛さんと、自殺した旦那の連れ子で大学生の楓、「世界の一部を盗む」想像上の怪物・ジャバウォックを怖れ、学校に行きたがらない冬明くん、の家族のつながりのお話。

    リアルとファンタジーが交差するような物語。
    ジャバウォックが本当にいるという流れは、下手するとシラケてしまうのに、登場人物の心...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月18日

    この本のファンタジー要素の部分で、少し現実味が薄れ、没入はしにくいと思った。

    でも、自分のアリスのイメージである不思議な感覚を、この本でも表現しているのだとすると、それもありなのかなぁと思う。

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    Posted by ブクログ 2022年02月12日

    河野さんの好きな感じ満載だった。何かを失くした世界とか、少年の考え方とか。いい家族の話である反面、負のパワーが凄すぎて恐ろしい。

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    Posted by ブクログ 2022年01月22日

    『この世界はまだ、オレの知らないところで、かけ続けているんだろう。誰かが信じた正義が、世界を切り取っているんだろう。』

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君の名前の横顔 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    ポプラ社
  • ページ数
    382ページ
  • 電子版発売日
    2021年11月09日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

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