無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
怪獣と聞くと幼き日を思い出しますが、本作は驚くほど綿密に練られた大人のSF小説です。怪獣がシリアスな災害として描かれ、“特異生物対策部”が怪獣の出現予測や対策を講じる……まさに「プロフェッショナル!」な仕事ぶりの隊員達が実に熱い!
法律や世論などの兼ね合いで判断・決定がスムーズにいかないもどかしさは『図書館戦争』などにも通じるものがあります。経済への影響や動物愛護の声も無視できず、危険度が分かるまで退治に踏み切れないといった現実的な描写には妙にソワソワ……。
怪獣については実際の神話や伝説、伝承などを絡ませることで深みを増し、雰囲気を損わないまま説得力も演出。対怪獣の武器描写も詳細です。無反動砲「カールグスタフ」使用上の注意や装甲貫通のメカニズム「モンロー効果」まで言及されていたことには心底驚きました!(マニアックな感動で失礼;)
現実的な展開で怪獣対策を行うSF作品、大人になった今だからこそ読んで欲しい一作です。
Posted by ブクログ
怪獣系のSF(?)。地震や台風と同じように、自然災害の一つとして「怪獣災害」が存在するパラレルな日本で、怪獣対策に携わる気象庁の人達の話。科学的には存在できないはずの怪獣が何故存在できているのか、という理由付けがある理論として提示されるのですが、その理論を用いて「怪獣と人間が同時に生きる世界」観がしっかりと作られていて、なるほどそれならこういうこともあり得るかも、とちょっと思ってしまいます。特に始めの方は有川浩の自衛隊三部作を思い起こさせますが、長編と短編、自衛隊と気象庁、何より人々の心理描写よりも怪獣対策や怪獣の存在そのものに焦点が当てられているなど、似て非なる作品でした。
Posted by ブクログ
これは僕のツボでした。
ウルトラQやウルトラマンで子供時代を過ごした身としては、怪獣ものSFはたまりませんね。
しかも、物理学的、生物学的に「怪獣」の存在はありえないと、「空想科学読本」などで指摘されていることを、「多重人間原理」という非常にSF的な仕掛けでうまく(?)説明し、単にファンタジーとしてだけではなく、SFとしても成り立たせていることも気に入りました。
さらに、怪獣をやっつける存在が、「科学特捜隊」(科特隊)ではなく、気象庁(!)の「特異生物対策部」(気特対)だっていうのも、しゃれが効いていていいですね。しかも、「怪獣災害」への対応が、現実の自然災害への対応手法とパラレルになっていて、いい感じでリアリティを出しています。
2009年頃に結構はやった本だそうで、ドラマ化もされているとか。僕はロンドンにいた間だったためか、今まで全く知りませんでしたが、心から楽しめました。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。