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1945年8月、大日本帝国の敗戦――。焼跡となった東京で小林少年はただ一人、未だ行方の掴めない明智小五郎の留守を預かっていた。そんな中、かつて世間を騒がせた二十面相から四谷重工業の社長・四谷剛太郎あてに犯行予告が届く。世紀の大怪盗と、怪しげな軍需産業の首領……彼らが狙い、守るものとは一体!? 辻真先版『怪人二十面相』開幕!
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Posted by ブクログ
乱歩の描く少年探偵団の空白の時代を埋める、辻真先版小林くんと二十面相。めちゃくちゃ面白かった。 終戦直後の8月の東京、明智先生の復員を1人待つ小林くんの前に、暴走する輪タクを追う旧知の中村警部と出会い、追跡を手伝うものの、池に落ちた輪タクからは死体が。 戦後すぐの生々しい焼け跡とそこに住む人々、...続きを読む戦中軍部から甘い汁を吸っておいて、戦後にはすぐ駐留軍に尻尾を振る悪い奴ら……そんな世相をこれでもかと活写する、こんな小説本当に辻真先にしか書けないと思う。
乱歩の少年探偵団シリーズに捧げられたオマージュ作品は数多いが、小林少年以下のキャラクターが名前だけ登場するような、適当な作品も多い中で、本作は本家の堂に入ったトレースぶりで、群を抜く。ですます体の文体をトレースするだけでも充分に楽しいが、お話の面でも、例えば、小林少年とある人物が読者の目にはバレバレ...続きを読むのある作戦を実行するのを、まったく気付いていない風でヌケヌケと描写したりする。迂生は少年探偵団シリーズのそこまで熱心は愛読者とは言いかねるが、それでもこれはたまらない。その上で敗戦の日々に(これは間違っても「終戦」などと書いてはいけない)、辻氏が感じたのだろう、苦い思いをきっちりと刻み込んでいくのはさすが。
江戸川乱歩の有名短編はだいたい読んでる筈だが、怪人二十面相と少年探偵団のお話は、ちゃんと読んだことがないので、たぶん、半分くらいしか楽しめて無いと思う。 筋書きは、荒唐無稽と奇想天外の中間のような感じか。 駒沢の配水塔の描写が印象的だったので、写真を調べてみたら、なかなかカッコ良い。行ってみようかな...続きを読む。
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