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サイと密猟者、そしてサイを守る人たちの、知られざる戦いがある。密猟でサイが激減するなかでの、「サイの孤児院」や科学技術による「復活プロジェクト」などの取り組みを紹介。南アフリカ共和国での現地取材を行った記者による、迫真のノンフィクション。
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Posted by ブクログ
この世界からサイがいなくなってしまう。20世紀に50万頭いたサイは密猟のせいで95%も減少し、2050年には絶滅するかもしれないと言われているそうです。僕ら夫婦は新婚旅行も含め2回ケニアのサバンナに行ったことがあります。そして運良く一度シロサイに遭遇しました。その感動は今でも忘れられません。そんなサ...続きを読むイがこの世からいなくなると思うといたたまれない気持ちになります。この本は、そんなサイを救うために尽力しているレンジャーや保護施設、獣医にスポットを当てています。どの人たちも懸命に働いていますが、毎年生まれてくるサイよりも密猟で殺されるサイの方が多いらしいです。サイの角が生薬になるだの、飾るとかっこいいだのそんなくだらない理由で多くのサイが犠牲になっている。そして輸出先の多くがアジアという本当に最悪な事態です。サイを含め多くの動物を守らなくちゃいけない。そんな事を改めて思った次第です。
アフリカのサイを絶滅から守るため医者やレンジャーたちが、密猟者からサイを守ったり怪我をしたサイを治療したり、ISP細胞からサイを繁殖させようとしたりしています。女性のレンジャー隊もあって子供達に啓蒙活動をしていました。私達が知ることによって何か助けになればと思います。
今は動物園ではサイは気軽に観られます。 しかし、あと数十年でサイが絶滅してしまうかもしれません。 わたしたちが見ている現状は世界の本当の姿と違うことがあります…
この本を読んで、サイのイメージが変わりました。親子がお互いを守って両方死んでしまうほどきずなが強かったり、ひどいけがから立ち直ったホープが手術をがんばって生きたり、強くてかっこいいだけじゃなくて、優しくて、がんばりやさんだと思いました。 野生動物を守るブラックマンバやレンジャーは、命をかけて戦ってす...続きを読むごいと思いました。 だから、密りょう者は嫌いです。でも、密りょう者には、アフリカの貧困が原因でそうしている人もいるというのを知りました。ちがうお仕事ができるようになってほしい。 今のぼくにできそうなことは、ぼきんとか、他の人に、サイのこととか密りょうとかのことを知ってもらうことだと思います。 この本は、文章が読みやすくてわかりやすいし、写真もよかったから、みんなに読んでほしい。 サイが絶めつしないでほしい。(小5)
南アフリカ共和国でくらしたNHKの記者が、密猟者からサイを守ろうとしている人々を取材したノンフィクション。 黄色の地にサイの大きな写真と題字がポップで明るい印象の表紙。 口絵の写真はどれもきれいだが、大きなサイが横たわったその前に顔を伏せて泣いている人の写真があり、この本には辛い事が書かれていること...続きを読むを暗示している。 日本にも野生のサイがいたとか、口絵の写真が出ていたシロサイとクロサイの違いとか、サイはフンを通じてコミュニュケーションをとっているとか、サイの若者はバディを組んで旅にでるとか、ほおーと思って面白く読んだ。しかし、メインテーマである密猟者とそれを守る人たちの戦い、それも密猟をするものと守るものが同じ地域出身だったこともあるなどの現実、この戦いの要因が、遠く離れたアフリカの歴史であり、今の社会問題の貧困であり、アジアの迷信から角を欲しい人がいてアジアのサイが密猟で激減したからアフリカに密猟が移ったなど、わたし自身もアフリカの人達に迷惑を掛けているように感じで、読んでいくと恐ろしくなった。自分はレンジャーではない。レンジャーの方々にそう思う資格がないと言われそうだが、この社会の現実のバカさに怒りを通り越して虚しささえ覚える。怒りと虚しさを感じるのは、ロシアのウクライナ侵攻をも思い出してしまったからだ。世界は理不尽だ。 しかし、もちろん希望の光もある。 新しい動き、不屈の精神を持った強い人たちも描かれていてる。 2022年読書感想文小学校中学年課題図書。 この本を読んだ数日後に、静岡市の日本平動物園で展示していたミナミシロサイのオスの角が盗難にあったとのニュースが流れた。園長によると末端価格は6,000万を超えるかもとのこと。この本に書かれていた危険を承知のやりあいが、この金額だからだと(イヤだけれど)へんに納得してしまった。
こどもと一緒に読む。20年後、この世界からサイが消えてしまうかもしれない。ツノ目当てに殺される。ツノを飾るためや、ツノが癌にきく薬となるという科学的根拠のないデマが広がってからは特に、密猟が激増しているとのこと。サイはツノが折れても、また生えてくるらしいけど、ツノをとるときに暴れてしまうから、もう殺...続きを読むしてしまう。高値で取引されるから、密猟はなくならない。 そしてそれからサイを守る人たちの活動。みんなが読んで、知って、自分なりに考えてほしい本だなと思う。
読みやすい上に読み応えもあ理。サイの現状をこれを読んで知りました。ツノ目当てに密猟され、絶滅寸前になったことが書かれており「なんでサイの角?」と思ったら、薬になると信じられてる&単に飾りたい……そんな理由で。薬もエビデンスはないのですが、飾りたいはなかなか理解できない。 南アフリカは野生動物...続きを読むの保護に熱心な国で、密猟と絶えず闘っているそう。密猟者は見つかれば、守る側の人と撃ち合うことになる。つまり命懸けなのですが、どうしてそこまでして角を取るのか、というと、貧困から密猟者になってしまう人が多いのだそう。実際のところ密猟者のバックには組織的な犯罪者がいて角の儲けはそちらに多く入っていきます。それでも、少しでも生活を楽にしたくて犯罪に手を染める……貧困の解消や角を買わない姿勢が必要そうだけど、そもそも真っ当な人は角は買わないし……。 サイの痛々しい姿に涙が出ましたが、救いは、サイを守るために全力で活動している人の存在。キタシロサイを人の手で救おうと挑む林教授には、人間が人間としての責任を果たすことを考えさせるきっかけとなると思います。角を失い、顔に大きな怪我を負って何度も手術したホープというサイが市民を勇気づけ、手術のデータが他のサイの治療に役立つなど、密猟に負けずに闘う姿は、力をもらえました。 コラムも面白く、若いサイのオスが連れ立って旅をする話や、シロサイが多く暮らす地域の方が緑に覆われる傾向があることが書かれていました。サイの絶滅は緑の在り方にも影響を及ぼしてしまう。生き物たちが連綿と繋いできた命が、人間の勝手で断たれてしまう。1種類の絶滅は他へと波及するという面も伝えてくれます。 ツノだとか皮だとか、それらの製品はどのようにして目の前に並んだのか、意識するきっかけになる1冊。
絶滅しそうになっているサイを守るお話だと思って読んでいたのですが。 食べていくために密猟者となり、密猟組織の下でわずかなお金をもらっている若者たち。アフリカの貧困問題が、あいつぐ密猟と深く関わることがあるのも事実。 また、新たな病気の原因となる未知のウイルスが野生動物と深い関係にあることは、人が野...続きを読む生動物とむやみに接触することが問題であることなど、考えていかなければならないことがたくさんあるな、と感じました。
2022年度課題図書、中学年の部。 これ、写真もたくさんでわかりやすくてよかったなー。おすすめのノンフィクションに加えたい。 密猟のせいで絶滅の危機にあるアフリカサイ。 密猟者VSサイを守るひとたち まさにそれは戦争。 ツノを切り取られたサイの写真も載っていて、 リアルでわかりやすくていいと思...続きを読むう。
2022年読書感想文課題図書中学年 サイは世界に何しゅるいいるかしっていますか?そして、どこに生そくしているかしっていますか?どうして、サイがいなくなってしまうのでしょうか? 実はサイのツノは「がんの薬としてきく」と信じている人が多いのです。金とおなじくらいのねだんで売れるのです。そのためにい法なの...続きを読むにサイをたおして、ツノだけ切るのです。どんなにいたいでしょう。そして、ツノを切られたサイはそのうちしんでしまうのです。 わかりやすくまとめられていました。サイを守る活動に出るお金と、違法に狩る人たちの貧しさ、アフリカの捻れが分からないとなんか引っかかったまんま読み終わるかもしれません。 個人的にはジャワサイとスマトラサイが見たい。
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味田村太郎
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