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東日本大震災の翌年。著者は放射線量計を携え、芭蕉の『奥の細道』全行程約二千キロを辿る旅に出た。折り畳み自転車を漕いで行き、時には列車や車も利用。津波被害や放射性物質汚染を被った地域では、無言の奮闘を続ける人々に出会う。三百年前の俳諧紀行に思いを馳せつつ、放射線量を測って進む旅。被曝に怯えと逡巡や葛藤を抱きながら、“生きる”を考えた魂の記録。日本エッセイスト・クラブ賞受賞作。
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Posted by ブクログ
お母さんに借りた。 文章いい。各地での測定を公表することにたしかに賛否ありそう。でも実態を知ることが大事だと思う。 ごまかし、自分の懐をあたためる政治家ははらだたしい。
原発事故後の現状をこの目で見て伝えなければという思いと、それが地元の人の足を引っ張ることになってしうのではという思いを常に抱えての旅。著者の細やかな配慮が隅々まで感じられる一冊。芭蕉の旅も、期待外れな場所があったり、諍いがあったり、人との繋がりで意外な所に思いが込められていたりしたのだなあということ...続きを読むが分かり、300年の時間を超えて身近に感じられた。それにしても親知らず子知らず辺りの当時の難所ぶりは私の想像を遥かに超えているようだ。
ドリアン助川先生の優しさが伝わってきます。 なぜ少年たちは、焼け焦げた校舎の前で野球をしなければならないのか、なぜこの子たちを一年半もの間放っておいて、多額の寄付金が遠くはなれた「もんじゅ」の維持費に使われるのか・・・ やっぱり何かおかしいな、この国は。
ドリアンさんの旅の記録。 奥の細道を辿って東北を折り畳み自転車でまわる 車に乗せてくれる人とかご飯を用意してくれるひとなど優しさにふれる 芭蕉はまさか自分の歩いた道を放射線量を測りながらめぐる人が未来に出てくるとは思ってなかっただろう 原発事故があった時に生まれてもいなかった子供が大人になって...続きを読むもまだ廃炉ができないなんてやっぱりおかしい
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