7.5グラムの奇跡

7.5グラムの奇跡

1,617円 (税込)

8pt

国家試験に合格し、視能訓練士の資格を手にしたにもかかわらず、野宮恭一の就職先は決まらなかった。
後がない状態で面接を受けたのは、北見眼科医院という街の小さな眼科医院。
人の良い院長に拾われた恭一は、凄腕の視能訓練士・広瀬真織、マッチョな男性看護師・剛田剣、カメラが趣味の女性看護師・丘本真衣らと、視機能を守るために働きはじめる。
精緻な機能を持つ「目」を巡る、心温まる連作短編集。

『線は、僕を描く』で第59回メフィスト賞を受賞しデビュー。
同作でブランチBOOK大賞2019受賞、2020年本屋大賞第3位に選出された作者のデビュー後第1作。

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7.5グラムの奇跡 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    水墨画家である砥上裕將が眼科の検査技師=視能訓練士の世界を見せてくれた。白内障も緑内障も手術経験のある自分には馴染みのある情景だが、精密な検査機器の数々にも興味を惹かれた。視野検査のGPなどありもしない医院で治療している身としては北見眼科医院が近くにあってほしい。
    「線は、僕を描く」「一線の湖」のぐ

    0
    2024年02月23日

    購入済み

    変わらず

    珍しい題材で物語を創作して、
    誰も悪い人は出てこない、恋愛もなく
    憎悪もなく、誰も死んだりもしない
    安心して読める作品。

    老眼が始まった自分も眼を大切にしなきゃ
    だ眼。

    #癒やされる

    0
    2024年02月13日

    Posted by ブクログ

    『線は、僕を描く』では水墨画という馴染のない世界を知る機会になり、本作では視覚訓練士という存在は分かるが知らない世界を見せてくれた。目に対してとても興味を持つ野宮くんは初めは勤務先の眼科クリニックでも怒られてばかり。しかし話が進むにつれて成長し、彼の人間に対するあたたかな眼差しと観察により、救われて

    0
    2024年02月10日

    Posted by ブクログ

    視能訓練士

    見えるということは、この世で、最もありふれた奇跡なのだ。
    失目までの時間を、明日へ明日へと押しやり日々を過ごしていく。

    検査の名前や病気の事も良く分かった。
    定期的にお世話になってる眼科にも野宮さん始め、北見眼科医院の関係者の皆さんみたいな人がいるといいのに。

    0
    2024年01月22日

    Posted by ブクログ

    珠玉の一冊。
    北見眼科医院のスタッフと患者さんの物語。
    北見眼科医院の皆さん、本当に優しい。
    良し悪しはともかく、生活の中に譲れないこだわりがあるのが人間。
    それをチーム北見がやさしく溶かしていく。

    人生を作るのは自分の手と行い。
    自分の手で積み上げてきたものは、形は変わっても、その手触りは消えて

    0
    2023年08月19日

    Posted by ブクログ

    読んだ後、心がぽかぽかと温かくなった。
    主人公が素直で真摯な姿勢で患者の目も心も救いたいという気持ちが伝わってきた。
    患者に向けるほんわかとした雰囲気が良かった。
    視能訓練士には日頃からお世話になっているので、仕事内容や知識が知れて、勉強になった
    表紙も絵画みたいで、いつまでもみていられるほど綺麗

    0
    2022年10月05日

    購入済み

    真っ直ぐな気持ちが伝わります

    主人公の真っ直ぐな気持ちが周りの人を助け、読後清々しく優しい気持ちになりました。前作も含め、砥上先生の描く世界は大好きです。次作も期待しております。

    0
    2021年10月18日

    Posted by ブクログ

    「見える」という事がとてつもない奇跡だと感じながら読んだ。主人公の野宮恭一は器用ではないが、新人なりに真摯に仕事の手技や患者に向き合う姿に好感を覚えた。
    毎日の生活に流されている現在を反省し、もう少し丁寧に生きようと思った。

    0
    2024年05月03日

    Posted by ブクログ

    私自身、目はすごくいい。だから眼科に行くこともないし、視能訓練士という職業があることも今回初めて知った。不器用でも誠実に、まっすぐ患者さんやその病状と向き合う主人公の生き方に惹きつけられた。

    0
    2024年03月05日

    Posted by ブクログ

    最初の二話くらいは、ふつうのお仕事・新人小説の趣。 
     けれど、その後は、ヒューマニズム溢れる感動ものになっていく。
     持病を持っている身には、本当に共感する。
     でも、「線は、僕を」の人が、こういう小説を書きたかったのだろうか。
     

    0
    2023年10月13日

7.5グラムの奇跡 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    304ページ
  • 電子版発売日
    2021年10月06日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

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