乱鴉の島(新潮文庫)

乱鴉の島(新潮文庫)

825円 (税込)

4pt

犯罪社会学者の火村英生は、友人の有栖川有栖と旅に出て、手違いで目的地と違う島に送られる。人気もなく、無数の鴉が舞い飛ぶ暗鬱なその島に隠棲する、高名な老詩人。彼の別荘に集まりくる謎めいた人々。島を覆う死の気配。不可思議な連続殺人。孤島という異界に潜む恐るべき「魔」に、火村の精緻なロジックとアクロバティックな推理が迫る。本格ミステリの醍醐味溢れる力作長編。(解説・村上貴史)

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乱鴉の島(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    王道の孤島ミステリ!
    島のメンバーには謎めいていて何やら胡散臭いし、招かれざる客よにり雰囲気はどんどん不穏になっていき…
    事件の始まる前から、シチュエーション的にアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』や『オリエント急行殺人事件』を連想させられて期待がいや増す。
    排他的な空気の中、子供たちとの

    1
    2022年05月29日

    購入済み

    ハラハラする

    私が読んだ中で、ここまでハラハラする作家アリスシリーズはないと思う。思わず最後の40%を一気に読んでしまった

    1
    2021年11月27日

    Posted by ブクログ

    単行本を読んでから10年あまり、文庫版を理由なく買いそびれていたので大変ひさしぶりの再読となった。採用されたテーマとその顛末、お疲れの様子の火村先生が婆ちゃんに旅行をすすめられるという常にない導入。印象的だったせいかそれらはよく記憶に残っていた。さいきん読んだシリーズ長編と比べても、やはり有栖川さん

    1
    2017年03月15日

    Posted by ブクログ

    軽妙なストーリーが素敵な有栖川先生の作品の中で異質に感じる作品。タイトルもお話もどこかおどろおどろしい雰囲気が漂っている。蠱惑的で後味が少し悪くなるけど、読み進められずにはいられない。20年近く前の話でありながら今でも考えさせられるテーマなお話でした。

    0
    2023年10月08日

    Posted by ブクログ

    事件の背景に衝撃を受け、切なくなった。
    孤島の異様な雰囲気や火村達に向けられる敵意など、今までにない要素が彩りを沿える。

    0
    2017年06月03日

    Posted by ブクログ

    孤島を舞台にしたミステリだが、さすがの有栖川。怪奇小説のような不気味な島を舞台に意外な真相の事件を見事に描いてみせた。怪奇小説と書いたが、ホラー的ではなく、不可解という意味である。
    事件前の導入部も十二分に尺を取って島に宿る「魔」を描いてみせた。

    0
    2024年02月28日

    Posted by ブクログ

    一つ前に読んだ有栖川有栖作品が短編集だったせいか、長編の冒頭部分がなかなか進まなかったが、それでも読んでいくと止まれなくなる。
    章が変わるところまでで今日は終わりにしようと思っていたのに…もう少しだけ、あとちょっとだけ…と、とうとう寝不足になる。
    事件を解決して一件落着、めでたしめでたし!という爽快

    0
    2024年02月03日

    Posted by ブクログ

    「有栖川有栖」の長篇ミステリ小説『乱鴉の島(らんあのしま)』を読みました。
    『虹果て村の秘密』、『孤島パズル』、『朱色の研究』に続き「有栖川有栖」の作品です。

    -----story-------------
    絶海の孤島、「火村」と「有栖」を「魔」が襲う。
    精緻な推理、瞠目の真実、傑作長編ミステリ。

    0
    2023年08月12日

    Posted by ブクログ

    読んだあと一番に思ったのは「この話はミステリーなんだろうか、SFなんだろうか」ということだった。
    いや、殺人事件はあるししっかりとしたミステリーなんだけど、「事件が起きて探偵がそれを暴く」っていうベースも同じなんだけど、それでも根底にあるテーマがテーマだからかそんなことを考えてしまう。
    この話が書か

    0
    2023年08月06日

    Posted by ブクログ

    果たしてミステリに派手さは必要なのだろうか?ここ2年半だけで読んだ本は多分200冊は超える。ほぼミステリだ。この話の位置付けとしては派手ではない。トリックも奇抜ではない。読み手に対する謎への引き込み方がうまい!それに尽きる。アウェイの中で罵られながらというのは、同日に読み終わったクイーンのお話が思い

    0
    2022年08月27日

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