理不尽な進化 増補新版 ――遺伝子と運のあいだ

理不尽な進化 増補新版 ――遺伝子と運のあいだ

1,045円 (税込)

5pt

生物種の99.9パーセントが絶滅する。生物の歴史はずいぶんと「理不尽」な遍歴をたどってきた。本書は、絶滅という観点から生物の歴史を眺め、俗説が人びとを魅了する構造を理解することで、進化論の本当のおもしろさを読者に差し出す。アートとサイエンスを全方位的に見渡し、かつ両者をあざやかにむすぶ、現代の名著がついに文庫化。

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理不尽な進化 増補新版 ――遺伝子と運のあいだ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    とても面白い。
    最初の話を読んだら諦観しそうだが、そうはならないので知的なジェットコースターのような感覚でもあった。
    生きる上での一つの軸になりそう。

    0
    2023年04月16日

    Posted by ブクログ

    これを読んだあとは、日常に蔓延する進化論的コピーが気になってしまう。

    社会でも、会社でも、個人でも、強いから/能力があるから生き残っていると思い込むのは間違った認識。実力勝負は確かに存在するが、実力勝負にいたる舞台の設定は運でしかない。たしかに。

    適者生存というスローガンが指すのは、生存したもの

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    2023年04月04日

    Posted by ブクログ

    科学史としての進化論も本書の視点で扱いつつ、でも進化論自体の本ではなく、進化論と非科学者である私たちの「進化論の理解」との関係を、進化論自体の本質的な面白さと絡めて語り尽くす。圧倒的に面白い。もともと進化論自体にそこまでの興味があった訳ではなかったはずなのに読む程にぐいぐいと引き込まれて進化論がいか

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    2022年12月04日

    Posted by ブクログ

    くどい文章ではあるが面白い視点をたくさん提供してくれる。なるほど絶滅に視点を置くとそうなるか、お守りとしての進化論、そして説明と理解の議論。経営学の世界でも進化論的な物言いを目にするし、現在の経営学は実証主義の説明の世界が主流ながらそれでいいのかという疑問があった。その解答を得たわけではないがさまざ

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    2022年09月18日

    Posted by ブクログ

    ウィトゲンシュタインの壁。
    生の問題(不条理性)から逃げないこと。

    自分を棚に上げて科学を礼賛しないこと。

    不条理にこそ価値がある。

    0
    2021年09月10日

    Posted by ブクログ

     文庫本オビの名だたる評者のコメントに魅せられて手に取ってしまった一冊。  

     本書は科学としての進化論について論ずるものではないし、一般読者にも理解できるよう丁寧に論述されているが、内容を一言で説明することは難しいので、気になったところを、以下書き留めておく。

     「私たちは進化論が大好きである

    0
    2021年07月05日

    Posted by ブクログ

    「理不尽」という言葉がこんなにも進化論(ネオダーウィズム)を表現するのにピタッと合致するとは思わなかった。
    ドーキンスとグールドの論争、そして実社会で言葉のお守りとして俗用(悪用⁉︎)される進化論について丁寧に解説されており、仕事も含めて今後の人生にプラスになる書籍であり、おすすめできる。
    ただし、

    0
    2021年07月01日

    Posted by ブクログ

    <あとがき>
    私は自分で掘った穴を自分で埋めるようなやり方で本を書く。 はじめに躓きがある。原因を探るために地面を掘り返すが、掘り返したところで見つかるわけではない。躓いたのは地表においてなのだから。 今度は掘り返した土を埋め戻すことになる。 新たな目標は、もはや躓く余地がないほど地面を平坦にするこ

    0
    2021年06月29日

    Posted by ブクログ

    はじめて進化論がらみの本を読んだのがグールドの『ワンダフル・ライフ』だったと思う。20年以上まえ、グールドが亡くなる少し前のこと、たまたま本屋で平積みになっていたのを手に取った。読んでみていたく感心して、ほんの数冊だが他の著作も読んだ。その後、グールドが非主流派というかキワモノ的な立ち位置でドーキン

    0
    2022年01月15日

    Posted by ブクログ

    第一章:理不尽な絶滅(ゲームのルール変更による絶滅)が絶滅理由のほとんど。
    第二章:現代人はラマルク・スペンサー的進化(進化=進歩、改善)を進化としているが、ダーウィン的進化(生存者=適応者)は別物。
    第三章:適応した機能は全て最善の機能であるため、なぜその機能を持っているのかを推測することには意味

    0
    2021年12月31日

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