ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
5pt
「中国は唯一の競争相手」――バイデン米大統領がこう明言するように、近年、米中の角逐は激しさを増している。貿易戦争、科学技術開発競争、香港・台湾問題……。米国の対中姿勢は関与・支援から対立へとなぜ一変したのか。両国のリーダーが誰になろうとも、今後も対立が続き、緊張緩和はないのか。国交回復から現在まで、五〇年にわたる米中関係をたどり、分断が進む世界のなかで、日本のとるべき針路を考える。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
米国が中国に対して信頼→関与→疑念→対立と変化していく様子を描いた本。冷戦下での支援に始まり、天安門や台湾海峡危機を経ても政治改革・市場改革・国際社会での責任の3つの期待を含む[経済成長による民主化論]が(産業界の後押しもあり)主流で懸念論は少なかった。オバマ政権でもG2案(マジで嫌い)を始めとした...続きを読む関与論者が多かったが、段々と強圧的な中国の姿や中国の国際社会での無責任さ、経済の急成長によって脅威論者が増えていった。個人的に見逃せないのが2015のAIIBだ。あそこで米国は主導権を握られる怖さを感じたのではないか。トランプ政権が大転換の要因。従来の産業界・専門家は中国擁護論が多かったが、政権の中心にいる官僚・議会・米軍・福音派が反中に傾いたことが決定打となった。米台関係が米中関係と反対に動いていることにも注意。欧印韓アジアは中国の人権・軍事に懸念を示しつつも経済との損得を天秤にかけている。日台は対米傾斜を強めている(?)総裁選でどう変わるのか注意。 米中対立は今後30年程度、中国が本格的な人口減少に陥るまで続くと予想する。多国間協調が失われること(気候変動大丈夫?)や台湾問題など不安は多いが、筆者は米国の孤立主義と中国の民主化で対立が解消するかもしれないと述べている。人口推移的には根競べは米国が勝つようにできているので、中国共産党は大胆に仕掛けるインセンティブが出てくる。非常に危険かなと思う。そうならないよう多国間でデタントを定期的に起こすなどリスク管理が必要になってくるかな... 2021/9/8
著者がテレ東オンラインに出ており興味を持った。 学者らしく、感情論の中国本とは違い、読んだ後に長期的で冷静に国際関係を見れるようになった(気がする)
米中関係50年史。 タイトル「米中対立」だが、本書ではアメリカの対中政策の変遷を辿っている。特に、アメリカの対外政策に影響を及ぼす国内アクターについても、深く分析を加えている(第5章)。50年史ではあるが、オバマ政権以降の対中政策の記述が多く(オバマ政権期、トランプ政権期にそれぞれ一章を当てている)...続きを読む時事的な要素が強いことも否めない。 新書でありながら、様々な識者・専門家の知見を明示的に参照しているのが印象てきだった。学徒としては、末尾の参考文献リストも貴重である。
米中国交正常化への過程を博士論文で扱った著者がその続編となるような本をということで、まだ現在進行形で史料は乏しいながらも同時代のアメリカの記事や論考をもとに、アメリカの対中政策の変化を書いている。 冷戦期に対立から対ソの観点から米中は接近する。これ以降、アメリカには政治改革、市場化改革を進め既存の国...続きを読む際秩序に貢献するという3つの期待があった。90年代以降に台湾問題や技術流出等を巡って警戒感は強まりつつも、関与指示派が多数を占めていた。しかし、オバマ政権で中国の脅威が認識され、緩やかに戦略転換が始まる。トランプ政権では3つの期待への失望から関与政策が見直された。 アメリカの対中政策の見直しはかなり米国の独りよがりで変わってきているところがある。著者は米中関係が米ソ関係と違うことは認識しながらも、冷戦から参考にすべきことは多いとする。
米中対立というよりも、アメリカからみて中国に対する政治方針が行ったり来たりを説明している。中国についての対米政策は資料がないので、仕方がない。
SNSでの話題を見て、ようやく入手しざっと一読。 米中関係について協力関係から対立構造へと移っていく米国の様子が明瞭に記されている。 文章構造も整然(序章/終章、各章の問/小括)としていて一読して把握しやすかったが、個別具体的な記述も濃厚だったように感じた。機会を見つけて再読したい。
1979年の米中国交正常化・鄧小平訪米から現在に至る米中関係を丹念に調べ上げた点で白眉の出来と思います。さらに、こうした事実を振り返り、米国側の対中意識の変化を論じた優れた著作です。 1979年の米中国交正常化により、米国は中国の成長を支援する「関与政策」を立ち上げ、「しぶとく」支援を続けた...続きを読むとあります。これには、中国の経済成長による「三つの期待(政治改革、市場化改革、国際社会への貢献、への期待)」が米国側にあったためですが、その後、①「三つの期待」は習近平政権によって裏切られた、②中国経済がここまで成長するとは予想せず米国側が焦燥感を持った、ことから米国内での意識が変化。そのなかで、オバマ政権末期の中国での人権や安全保障問題によって軋みが生じ、トランプ政権になって決定的に「米中対立」に至ったという分析です。 中国側はこうした動きに「受動的に」対応とのことですが、本書は米国からの視点中心であり、中国側の意識変化などもあればさらに良いかと思いました。また、日本の対応についても、もう少し記述が欲しいとは思いましたが、いまの米中関係を紐解くには最適の1冊と思います。
関与と支援 不確かなものへの恐怖 高まる違和感 関与政策の否定 アメリカの中の中国 今後の展望 アメリカが中国に長年根拠の薄い期待を持ち続けたこと、近年急に不信や追いつかれる恐怖に支配された事は確かで、その背景はかなり独りよがりだ
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
米中対立 アメリカの戦略転換と分断される世界
新刊情報をお知らせします。
佐橋亮
フォロー機能について
「中公新書」の最新刊一覧へ
「社会・政治」無料一覧へ
「社会・政治」ランキングの一覧へ
シャープパワーの脅威
習近平の権謀
台湾有事と中国包囲網
UP plusバイデンのアメリカ
プーチン暴走 世界の悪夢
米中 砲弾なき全面戦争
「佐橋亮」のこれもおすすめ一覧へ
▲米中対立 アメリカの戦略転換と分断される世界 ページトップヘ