オレ様化する子どもたち

オレ様化する子どもたち

814円 (税込)

4pt

かつての「ワル」は、対等をめざして大人に挑戦してきた。しかし、「新しい子どもたち」は、端から自分と大人は対等だと思っている。彼ら・彼女らは、他者との比較を意に介さない。自分の内面に絶対的な基準を持つ「オレ様」になったのだ。「プロ教師の会」代表の著者は、教職生活40年の過程で、子どもたちの変化と格闘してきた。この体験をもとに、巷に流布する教育論の正否を交通整理しつつ、「オレ様化」の原因を探り、子どもたちの「個性化」と「社会化」の在り方を問う。

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オレ様化する子どもたち のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2011年01月03日

    いわゆる最近の若者論だか、長年教師をやってきた著者ならではの説得力と切迫感で書き上げている。良書です。

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    Posted by ブクログ 2022年12月23日

    筆者は教師という立場から「オレ様化」した子供について、「畏れる」ものを何も持たず、自ら自己を主張して何ら憚るところがないと述べている。
    また、子供たちの内面のその自信に比して、その表れの何たる貧弱なことよ、とも。
    これについては、親の立場から子供と接する身としても非常に同感する。
    筆者が本著でも述べ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年06月09日

    初めて諏訪先生の本を読んだ。昭和臭い部分もあるので、諏訪先生は、まあ上司にしたくはないタイプの人かもしれませんね。なるほどって感じ。教育論者の比較・検証をする章は圧巻だった。変わる子ども変わらない教師も面白かったかな。すぐ一般化するから、単語を理解しながら読まないと苦しくなる。

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    Posted by ブクログ 2012年08月18日

    かなり昔に読んだ本であるが、前々から読み直したいと思っていたので読んでみた。
    んーむずかしい…。その辺にある教育論とは掘り下げの程度が全然違うと感じる。ところどころ著者が使っている用語の意味がわからない部分がある。
    しかし内容としては、説得力がありかなりおもしろい内容やと思う。筆者は、学校が社会にお...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年12月18日

    とても分かりやすかった。前に以前読んだ諏訪さんの作品(この本の後に出版された作品)と同じく、学校教育に資本主義が入り込んで、子供が変わってしまった、という主張だった。この主張は以前から変わっていないのだな、と感じた。しかし、今まで社会は子供を神格化し、地域(社会)、もしくは家庭に責任をなすりつけ、子...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年11月20日

    内田樹経由で読む。
    自分も氏の言う「消費社会期」の世代である。
    しかし、幸か不幸か、超田舎であったためか、当時の教育は、とても氏の言う「市民社会的教育」ではなく、むしろ、「農業社会期的教育」であったように思う(中学までは)。
    高校は確かに、消費社会期的だったなと、思う。

    氏の論ずる「近代」の位置づ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年02月02日

    内田樹の『下流志向』で取り上げられたので読んでみた。

    “80年代以降の子供たち”である私にとって(生まれは79年だけどね)身につまされる話ばかり。
    自分探しの罠に陥りがちなわが身を振り返り、
    自分のためより人のために働かなければと思うこのごろ。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    p64『学校は成績評価、人物評価、規律や規範を提示することによって、子ども(生徒)たちに近代的な個人(市民)の「客観値」を示し、自己との距離を測らせようとする。距離が測れるようになるということは、(私そのもの)へのこだわりを少なくして、世の中に通用する大人になることだと表現してもいい。』
    p68『勿...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    前半中々おもしろかった&興味深かったのですが
    後半の色んな人(村上龍とか)の論文&著書等々を引用し、批判していくくだりは
    読んでて若干しつこかったです。
    でも「子供」自体を批評する本ってあまりないので
    教育論的な事を語る本の中では好きです。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    かなり間を置いて読んでしまったので、繋がらなくなってしまった。付箋を貼って読めば良かったと後悔。
    これは再読の必要有り。

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