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高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。
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Posted by ブクログ
このタイトルを見たときに、一体なんだろうこの話は?だった。村上春樹という、大好きな作家の長編、ゆっくり読んでいったのを覚えている。久しぶりに手にとったのは、舞台、世界の終わりとハードボイルドワンダーランドがシンガポールで公演されるからで、藤原竜也が「私」を演じる。僕と私、2人の主人公が、どのように結びつくのか、この世界をつなぐブリッジがなんなのか、そして私とは一体だれで、僕は何者なのか。
夢を読む僕は、影を失い、葛藤する。影を捨て、過去の記憶を外して仕舞えば、完璧な世界に住める。この壁に囲まれた世界では、すべてが完璧だった。
一方で、計算司として、シャッフリングという技術をもつ、暗号化やコード化を得意とする私は、完璧な世界に接続する事で、2つの世界が繋がってしまう。
世界の終わり、ハードボイルドワンダーランドが交互に章立てされていて、私と僕、という2つの登場人物を少しずつ理解しながら進んでいく構成。最近の作品まで読んでいるため、パラレルワールドの結節点を探しながら読み進める事になったが、微妙に変化している心境、それはそれでいいじゃないかという満足度もそれなりにあるいま、そこに疑問を持っていいのだろうか。
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