風の歌を聴け

風の歌を聴け

小説・文芸
638円 (税込)

3pt

「あらゆるものは通り過ぎる。誰にもそれを捉えることはできない。僕たちはそんな風に生きている」1970年8月、帰省した海辺の街。大学生の〈僕〉は、行きつけのバーで地元の友人〈鼠〉と語り明かし、女の子と知り合い、そして夏の終わりを迎える。過ぎ去りつつある青春の残照を鋭敏にとらえ群像新人賞を受賞した、村上春樹のデビュー作にして「初期三部作」第一作。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    風の歌を聴け
  • タイトルID
    :
    60004333
  • 電子版発売日
    :
    2016年07月01日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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風の歌を聴け のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    いまでも、クールに生きたいと思ってしまう人々がいる。

    p131.嘘をつくのはひどく嫌なことだ。嘘と沈黙は現代の人間社会にはびこる二つの巨大な罪だと言ってもよい。
     しかし、もし僕たちが年中しゃべり続け、それも真実しかしゃべらないとしたら、真実の価値などなくなってしまうのかもしれない。

    0
    2026年09月21日

    Posted by ブクログ

    解るようで解らない、そもそも「わかる」ものではないのかもしれない。
    ただ、何となく雰囲気がいいなとか、この文章が好きだなとか、この登場人物には共感するなとか。
    もしかしたら、小説ってそれでいいのかもしれない。
    もちろん逆の感情も然りで、ここが嫌い、不快、意味が分からないなどもありだし。

    小説を読み続けて30年以上になるけれど、この作品を再読しながらそんなことを考えた。考察とか、小説に限らずそういうのが楽しい物もあるけれど、ただ素直に作品から受け取るということ。誰にも評価されなくても、共感を得られなくても、自分だけの気持ち、感触を見つけられたらそれでいいんじゃないだろうか。

    内容とは関係ない感想だけれど、これも私の現時点の「感想」ということで。

    0
    2026年09月05日

    Posted by ブクログ

    作中時間とは少しズレてしまったけど、ギリギリ8月中に、夏の間に読めたことは満足
    その後の村上春樹作品にも見られる会話のテンポの軽妙さや淡白さ、それと共存する深刻さが見られて、村上春樹らしさを感じながら読めた

    過ぎ去っていくあらゆるものは再び捉えることができないし、それを諦めて受け入れようとしても、心の底では屈託してしまう人間のままならなさを感じた
    「もう何も考えるな。終ったことじゃないか。」
    色々と考えるべきことや示唆はあるんだろうけど、一先ずはリズムと情景に身を任せたいと思わされた

    あと、個人的に驚いたのは、作中の「僕」が思う小説の評価基準の通りに、セックス・シーンが出てこないこと
    村上春樹へのステレオタイプって最初期の作品には反映出来ないんだ

    0
    2026年08月31日

    Posted by ブクログ

    数年ぶりに再読。面白すぎるし読みやすすぎる。流れるような美文。2026年の現在に読むと、「誰もが傷を抱えていたあの頃」のような物語は、語られ尽くしたクリシェという気もする。でも面白い。今、こういう物語をカッコいいと感じるのは憚られる気もするが、それでもカッコいいという気持ちが内から湧き上がる。
    (多くの問題、批判点もあるような気がする。例えば、中国人のマスターに、誰もが傷ついていたというような台詞を言わせるのも、主人公側にとって都合良すぎないかと思う。)

    0
    2026年08月23日

    Posted by ブクログ

    村上春樹の風の歌を聴け、第1章だけを何度も読み返してしまっている......主人公がこれから語る物語について、格好よく言い訳してるような文章。
    ただ、もしここから先の話がとても退屈なものになったとしても、この冒頭の文章がもたらしてくれる響きは私が風の歌を聴けという本を再び開く理由になり得る。

    0
    2026年08月11日

    Posted by ブクログ

    一夏中かけて、僕と鼠はまるで何かに取り憑かれたように25メートル・プール一杯分ばかりのビールを飲み干し、「ジェイズ・バー」の床いっぱいに5センチの厚さにピーナッツの殻をまきちらした。そしてそれは、そうでもしなければ生き残れないくらい退屈な夏であった。

    この一節に、他の小説家と一線を画す何かを感じた。青年が裡にもつ青さの香りを凝縮した表現。

    0
    2026年08月10日

    Posted by ブクログ

    あんなに村上春樹が好きだと言いながら、処女作を読むのはこれが初めてなのだった。多くの作家にとって、最初の作品ってその作家の全てが詰まっているって言うじゃない?今までどうしても手が伸びなくて、だけど今回初めて読みたいと思って読んだ。今だから楽しめたのかも。

    いつも、冒頭から既に特殊な語りで、構えて読んでいるからか知らないけど空気も特殊だった。はっきり言って主人公の気持ちがよくわからないまま何かが起こり、周りが動き、主人公が行動して、話が進んでいき、前とは何かが変化して、物語が終わる。
    ・・だけど、これは読み始めから身近だった。何にもトクベツなところがなくて・・エッセイみたいな。主人公の感覚は私の中にもあるものだと感じたし、心が動いていることがわかったし、少なくとも共感できた、すんなりと。

    『完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。』
    よくネタになる言い回しは、この本の冒頭だったのか・・村上さんはこの一節が書きたかったらしい。英語にするとなんだろう?
    There's no such thing as perfect writing, just as there's no perfect despair.

    やたらペラペラと内容のない軽口をたたく主人公が・・かなりアメリカン。女の子誘う時とか、どれだけくだらないこと言えるかってくらい喋るじゃない?
    主人公のこれがどういう意図か・・照れ隠しか?気持ちを分散させるためか知らんが発せられる口から出まかせ(というか創作というか)が時々うざくてチャラいw よく思いつくねって感じ。
    そしてユキにバサっとやられているのが面白かった。

    『かつて誰もがクールに生きたいと考える時代があった。』
    心に思うことの半分しか口にださないようにしていたところ、自分が、思っていることの半分しか語ることができない人間になっていた。
    『語ることができない人間』?
    語りたいと思っても?心の中にたくさんいろんなものがあっても?
    『文明とは伝達である、と彼は言った。もし何かを表現できないなら、それは存在しないのも同じだ。』
    え、え、どういうこと?
    ・・・パチン。 OFF。わからないけれども繋がっているのか?

    『だけどね、人並み外れた強さを持ったやつなんて誰もいないんだ。みんな同じさ。何かをもっているやつはいつか失くすんじゃないかとビクついてるし、何も持ってないやつは永遠に何も持てないんじゃないかと心配してる。みんな同じさ。だから早くそれに気付いた人間がほんの少しでも強くなろうって努力するべきなんだ。振りするだけでもいい。そうだろ?強い人間なんてどこにも居やしない。強い振りのできる人間が居るだけさ。』

    ↑↑これなんだよなぁ。みんな、同じ。村上さん、いろんなところで繰り返し言ってる。私もこうありたいなって思う。
    そんな中で、発せられる言葉。
    『僕は・君たちが・好きだ。』
    人は例外なく1人で、全員が孤独だけれど、こういう一言が毎日やりすごす糧になると。

    『あらゆるものは通りすぎる。誰にもそれを捉えることはできない。』
    鼠にはそうは思えなかったんだろうか? 否、僕だって強くはないのに。強い振りをしようと、TRYしているんじゃん、みんな。それなのに1人だけが弱い気になって、君は僕とは違うとか言うんじゃないだろうね?

    あと、村上さん、つくづく女の子が1人でお店で時間を潰しているのが好きなんだなぁ。

    0
    2026年09月26日

    購入済み

    タイトルに惹かれて

    タイトルに惹かれて読んでみました。
    最後に伏線が回収されていたり、所々で(様々なことにおいての)正解のない問いがあるので、考えさせられるような気がした。
    一気に一通り読み終えたが、もう一度読み返したいと思いました。
    区分けされているので、描写が変わりがわりに描かれていてそれもまた読みやすかったです

    0
    2020年09月06日

    購入済み

    何度でも

    神戸の高校生が18でこの三部作を読んで、人生が変わった様に思います。この小説は何度も買い直して読んでます。ATGの映画も見たいです。小林薫、巻上公一、真行寺君江と震災前のあの町を撮ってくださった、大森一樹監督に哀悼の意を示します。

    #癒やされる #深い

    0
    2022年11月27日

    Posted by ブクログ

    文字を読んでいるのに、映画を見ているかのような本だった。

    読んで何かを得たかというより、純粋に文章から想像される風景を楽しんだ。

    0
    2026年09月06日

風の歌を聴け の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    風の歌を聴け
  • タイトルID
    :
    60004333
  • 電子版発売日
    :
    2016年07月01日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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