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Posted by ブクログ
解るようで解らない、そもそも「わかる」ものではないのかもしれない。
ただ、何となく雰囲気がいいなとか、この文章が好きだなとか、この登場人物には共感するなとか。
もしかしたら、小説ってそれでいいのかもしれない。
もちろん逆の感情も然りで、ここが嫌い、不快、意味が分からないなどもありだし。
小説を読み続けて30年以上になるけれど、この作品を再読しながらそんなことを考えた。考察とか、小説に限らずそういうのが楽しい物もあるけれど、ただ素直に作品から受け取るということ。誰にも評価されなくても、共感を得られなくても、自分だけの気持ち、感触を見つけられたらそれでいいんじゃないだろうか。
内容とは関係ない感想だけれど、これも私の現時点の「感想」ということで。
Posted by ブクログ
作中時間とは少しズレてしまったけど、ギリギリ8月中に、夏の間に読めたことは満足
その後の村上春樹作品にも見られる会話のテンポの軽妙さや淡白さ、それと共存する深刻さが見られて、村上春樹らしさを感じながら読めた
過ぎ去っていくあらゆるものは再び捉えることができないし、それを諦めて受け入れようとしても、心の底では屈託してしまう人間のままならなさを感じた
「もう何も考えるな。終ったことじゃないか。」
色々と考えるべきことや示唆はあるんだろうけど、一先ずはリズムと情景に身を任せたいと思わされた
あと、個人的に驚いたのは、作中の「僕」が思う小説の評価基準の通りに、セックス・シーンが出てこないこと
村上春樹へのステレオタイプって最初期の作品には反映出来ないんだ
Posted by ブクログ
あんなに村上春樹が好きだと言いながら、処女作を読むのはこれが初めてなのだった。多くの作家にとって、最初の作品ってその作家の全てが詰まっているって言うじゃない?今までどうしても手が伸びなくて、だけど今回初めて読みたいと思って読んだ。今だから楽しめたのかも。
いつも、冒頭から既に特殊な語りで、構えて読んでいるからか知らないけど空気も特殊だった。はっきり言って主人公の気持ちがよくわからないまま何かが起こり、周りが動き、主人公が行動して、話が進んでいき、前とは何かが変化して、物語が終わる。
・・だけど、これは読み始めから身近だった。何にもトクベツなところがなくて・・エッセイみたいな。主人公の感覚は私の中にもあるものだと感じたし、心が動いていることがわかったし、少なくとも共感できた、すんなりと。
『完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。』
よくネタになる言い回しは、この本の冒頭だったのか・・村上さんはこの一節が書きたかったらしい。英語にするとなんだろう?
There's no such thing as perfect writing, just as there's no perfect despair.
やたらペラペラと内容のない軽口をたたく主人公が・・かなりアメリカン。女の子誘う時とか、どれだけくだらないこと言えるかってくらい喋るじゃない?
主人公のこれがどういう意図か・・照れ隠しか?気持ちを分散させるためか知らんが発せられる口から出まかせ(というか創作というか)が時々うざくてチャラいw よく思いつくねって感じ。
そしてユキにバサっとやられているのが面白かった。
『かつて誰もがクールに生きたいと考える時代があった。』
心に思うことの半分しか口にださないようにしていたところ、自分が、思っていることの半分しか語ることができない人間になっていた。
『語ることができない人間』?
語りたいと思っても?心の中にたくさんいろんなものがあっても?
『文明とは伝達である、と彼は言った。もし何かを表現できないなら、それは存在しないのも同じだ。』
え、え、どういうこと?
・・・パチン。 OFF。わからないけれども繋がっているのか?
『だけどね、人並み外れた強さを持ったやつなんて誰もいないんだ。みんな同じさ。何かをもっているやつはいつか失くすんじゃないかとビクついてるし、何も持ってないやつは永遠に何も持てないんじゃないかと心配してる。みんな同じさ。だから早くそれに気付いた人間がほんの少しでも強くなろうって努力するべきなんだ。振りするだけでもいい。そうだろ?強い人間なんてどこにも居やしない。強い振りのできる人間が居るだけさ。』
↑↑これなんだよなぁ。みんな、同じ。村上さん、いろんなところで繰り返し言ってる。私もこうありたいなって思う。
そんな中で、発せられる言葉。
『僕は・君たちが・好きだ。』
人は例外なく1人で、全員が孤独だけれど、こういう一言が毎日やりすごす糧になると。
『あらゆるものは通りすぎる。誰にもそれを捉えることはできない。』
鼠にはそうは思えなかったんだろうか? 否、僕だって強くはないのに。強い振りをしようと、TRYしているんじゃん、みんな。それなのに1人だけが弱い気になって、君は僕とは違うとか言うんじゃないだろうね?
あと、村上さん、つくづく女の子が1人でお店で時間を潰しているのが好きなんだなぁ。
タイトルに惹かれて
タイトルに惹かれて読んでみました。
最後に伏線が回収されていたり、所々で(様々なことにおいての)正解のない問いがあるので、考えさせられるような気がした。
一気に一通り読み終えたが、もう一度読み返したいと思いました。
区分けされているので、描写が変わりがわりに描かれていてそれもまた読みやすかったです
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小説・文芸
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