ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者(ツナグ)」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員……ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。心の隅々に染み入る感動の連作長編小説。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
死と生、というより、自分の人生を深く考えさせられる。 もし自分の大切な人のうちの1人が亡くなったら、会いに行くのか。自分にとって「一番」大切な人って誰なのか。自分が死んだ後、会いに来てくれる人がいるような生き方をしているのか。 誰しもが持つであろう後悔や懺悔、不安、感謝。明日何があるか分からないの...続きを読むだから、伝えたいことは伝えて、会いたい人には会って、やりたいことはやっておかないと、と言うが、実際そんなつもりで毎日を過ごせる人は少ないだろう。どうせまだしばらくは生きるだろうし、と大部分では思っている。それでも、後悔のないように生きたいと改めて思わせてくれる。 ファンタジー要素のある物語が苦手で避けていた、辻村深月の人気作。この人の小説が好きだなと気づいた。
死者との面会をさせてくれる使者(ツナグ)の話が5話収録された。連作短編集。 最後がツナグ視点の話で、そこまでの4話を受けての見事な構成。圧巻でした。 一人称小説のお手本のように、主人公ごとに言葉遣いやものの見方がガラッと変わる。 デビュー作から順に読んできて、久しぶりにわりと最近のを読んだら、文...続きを読む章が明らかに洗練されていた。 読みやすく、没頭しやすい。以前の作品に感じられた僅かな違和感や引っかかりがほとんどなくなっている。 このレベルの作家でも、書くほどさらに進化していくんだな。 ・アイドルの心得 引っ込み思案の平野愛美が、若くして亡くなったアイドルに会いたいと、使者に出会う。 終盤、さすがの辻村深月さんでした。 ・長男の心得 地主家系の頑固な長男と柔和な次男。その息子のパッとしない太一と、優秀な次男の子供たち。癌で亡くなった母。 これは泣ける。二重に泣かされた。一人称が頑固ジジイ感があるからこその感動。 ・親友の心得 最後の悔恨が複雑で、頭で考えているうちに感情移入できなくなってしまった。 ・待ち人の心得 キラリの言葉ももちろんだけど、それ以上に使者の言葉にかなり心揺さぶられた。 連作短編集ならではの盛り上げ方ですね。 ・使者の心得 ツナグ視点。亡くなった両親やおばあちゃんとのことを、依頼者たちとの関わりを通して考えていく。 見事なまとめ方でした。
亡くなった人に会うことで、生きる希望を見いだせた人、一生大きな十字架を背負いつつづけることになった人、恋人が亡くなったことを受け入れなければいけなくなった人。 会いたかった人に会っても幸せになれるとは限らない 私はこの先の人生で誰に会いたいと思うのだろう。 私が死んだあとは会いに来てくれる人がいるの...続きを読むだろうか、
死者は生きている人の心の中にある。それがネガティブなものであれ、ポジティブなものであれ死者を抱えながら人は生きている。 著者はやはり人の心理を生々しく描く天才。
毎日後悔のないように生きること。 ツナグ、使者、のめり込むように終わってしまった。 久々、素晴らしい本に出会えた。
映画は2回くらいみたことがあって、原作は初めて読んだ。 とっっても良かった。 汚い部分も含めて、生きていくしかない。 そっと背中を押してくれるようなほっこり系の小説とは違って、甘ったれんな!どかーーーん!と背中を吹っ飛ばしてくれるくらいの力強い小説だった。
ツナグ 2025.10.09 本当に身近な人の死しか感じることはできない みんな平等に不公平 この言葉が特に印象的だった。 死者に会ったことで必ずしも良いとは限らないという言葉があったけれど、会うか会わないかの決断を自らした時点で少なくとも後悔はしないと思う。 最近感じるのは、ある本を読み始め...続きを読むると次に目にするのはそれに関連したテーマの本や映画で連続しているということだ。 ツナグは死者との再会というテーマだが、最近見ている『葬送のフリーレン』と似ているところがあるなあと。似たテーマの方が内容が比較できたり、別の見方で捉えられたりして深く考えることができるので楽しい。 辻村さんの作品は伏線回収をしっかりしつつ、最終的にはほっとするような物語なので、とても好き。
死者に会うことが正解だとは限らないし、究極のわがままかもしれない。それでも覚悟を持って死者と対面した人達の物語。最後に相手に対して一生消えない後悔を植え付けることも出来れば、前へ進む原動力を与えることも出来る。それが一夜で決まるのが私はとても怖かったが、登場人物それぞれの葛藤から自分だったら今後会い...続きを読むたいと思う人が出てくるのかなと考えた。
つなぐ使者
亡くなった人に会ってその声を聞きたい悩める依頼人と死んだ人間と生きた人間を会わせる窓口の使者、そのツナグ物語には引き込まれるものを感じる。
#切ない #感動する #深い
辻村さんの作品を読むのは初めてでした。ひと作品ずつ読めて読みやすかったです。どうゆう終わりになるかなど想像していませんでしたが、こう終わるとは、、。先の先?奥の奥?へと想像される方なんだと思い、他の作品も読みたいです。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
ツナグ(新潮文庫)
新刊情報をお知らせします。
辻村深月
フォロー機能について
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
傲慢と善良
かがみの孤城 1
噓つきジェンガ
かがみの孤城 上
朝が来る
琥珀の夏
ぼくのメジャースプーン
噛みあわない会話と、ある過去について
「辻村深月」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲ツナグ(新潮文庫) ページトップヘ