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ぼくには連続殺人犯の血が流れている。ぼくには殺人者の心がわかる――ジャズは高校三年生。田舎町ロボズ・ノッドではちょっとした有名人だ。ある日町で衝撃的な事件が起きた。指を切りとられた女性の死体が発見されたのだ。連続殺人だとジャズは訴えたが、保安官はとりあわない。だが事件はそれだけでは終わらなかった。なぜジャズには確信があったのか。それは彼が21世紀最悪といわれる連続殺人犯の息子で、幼い頃から殺人鬼としての英才教育を受けてきたからだった。親友を大切に思い、恋人を愛するジャズは、内なる怪物に苦悩しつつも、自らの手で犯人を捕まえようとする。全米で評判の異色の青春ミステリ。
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Posted by ブクログ
タイトル買いした本書。本屋さんって、こういう出会いがあるから大好きです。
私は中身が少年なので、とても面白く読みました。読みました というより、まるで映画を観ているようでした。ものすごく読みやすい。
親友がとびきり楽しいやつで、一緒に悪さをしたり軽口をたたいたり、かわいい恋人がいて、癒されたり不安になったり。冒険あり、アクションあり、これはもう青春映画です。犯人が分かっても(年の功かな?)それ以上に楽しみました。
突然狂気に支配されてしまうかもしれないという恐怖と、殺人犯から学んだことを武器にして戦う優越感。不安と自己肯定の狭間を行き来するジャズは、少年特有の危うさがあって目が離せません。
Posted by ブクログ
以前続編が平積みになってるのを見かけて惹かれたのだが、一巻目が見当たらなかったので買うのを断念したシリーズ。
書店は最新刊だけ並べるのでなく、既刊もそろえていてほしい……(何十冊とでてるなら別だが、当時はまだ二冊目だったし)
今回は漫画家が帯と表紙を描くフェアに便乗して購入。リボーンの天野明さんのジャズ、ワルっぽくてかっこいいですね。ニヒルな表情がイイ感じ。
三桁の犠牲者を出した全米ナンバー1のスーパーシリアルキラーを父にもつ主人公ジャスパー。
彼が住む田舎町ロボズノットで殺人事件が起こり……
という話。
ミステリーと青春要素でいうなら、後者の比重の方が大きい印象。ジャスパーは生い立ちこそ特異だが、「親に刷り込まれた自分像からの脱却」という普遍的な自立のテーマは、現代を生きる全てのティーンエイジャーに通底しているのではないか。
口が達者で冗談好きな血友病の親友・ハウイーに、善良で活発な黒人ガールフレンド・͡コニ―など、人間関係は恵まれている。
恋に友情に将来に悩むジャスの姿は、青春の王道ともいえる。
三人で集まり作戦会議を開いたり隠れ家でいちゃついたりと、ヤングアダルト小説ではある意味お約束といえるエピソードが盛り込まれている。
ジャズを見守り導く保安官や認知症の祖母にゲスな記者など、周囲の大人も個性的。
父親を超える殺人鬼となるため幼少時から英才教育を受けてきたジャスパーは、常に自分の中の父親の部分と戦っている。
自分にできることを理解し、それをしないでいるために常に誘惑を律し続ける彼の葛藤が身に迫ってくる。
父親であるビリー・デントの不気味な存在感や人を操る巧みさも必見。
ブラフと嘘をまじえた父子の駆け引きには緊迫感がある。
ジャズの良心を代表するハウイーとコニ―は、ともすると暗く重くなりがちなストーリーに日常的な明るさを添えてくれる。
ジャズをシリアルキラーの息子やその父親のコピーではなく、ジャスパー・デント個人として愛し尊重する二人の存在には救われる。
真犯人っぽい人物は序盤で何人か登場するが、その真相は見抜けなかった。
今後ジャズが父の呪縛を断ち切って未来を掴み取れるのか、コニ―との関係はどうなるのか楽しみ。
Posted by ブクログ
海外ミステリーを読んだのはほぼ初めて(シャーロックホームズくらい)なので緊張しましたが案外入り込めました。
私には犯人が意外でびっくりしました。
そして主人公のジャズに心情も物語の主軸になっていて胸を締め付けられました。
父が連続殺人犯で幼少期から教え込まれたためにその呪縛から逃げられない。
父とは違うと思いながらもその思考に落ちそうになる。
町の人たちからも遠ざけられ普通の生活が送れない。
毎日が必死だなぁ、と思いました。
そんな彼に正気を保たせてくれる親友のハウイーと恋人のコニー。
どちらもいい子ですね。
ハウイーはあやうく死にそうだったのに絶交どころか責めもしない。
コニーは喧嘩してでも傍にいる宣言。
なんだかんだ言いつつジャズもいい子だからなんだろうなぁ。
3部作らしいので次があれば読みたいです。
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