作品一覧 2016/05/13更新 殺人者たちの王 試し読み フォロー さよなら、シリアルキラー 試し読み フォロー ラスト・ウィンター・マーダー 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> バリー・ライガの作品をすべて見る
ユーザーレビュー ラスト・ウィンター・マーダー バリー・ライガ / 満園真木 シリーズをこんなにも一気読みしたのは久しぶりで、最後まで映画を観ているような感覚で楽しめました。みんな無茶をするのでハラハラしてばかり。でもそこが良い(エンタメ大好き) 首謀者に関してはやっぱりお前か!になってしまったものの、今回もそこへ辿り着くまでにたっぷりワクワクしました。特にビリーの教育を存分...続きを読むに活かして、ビリーと対決したシーン。やっぱりジャズは人でいたいんだな… 3作目は、大人たちの存在感がgood。ヒューズ捜査官、G・ウィリアム、そしてコニーのお父さん。ジャズの緊張状態が続いている分、大人たちの選択、冷静さが絶妙に入ってくる。彼らの存在はこれからもジャズの支えになるんだろう。ジャズの人生は続くのだから。 ハウイーが想像した「田舎に隠棲して時々地元の事件を解決しているジャズ」も見てみたいけど、できるならビリーの青年期の物語を読んでみたいです。 Posted by ブクログ さよなら、シリアルキラー バリー・ライガ / 満園真木 タイトル買いした本書。本屋さんって、こういう出会いがあるから大好きです。 私は中身が少年なので、とても面白く読みました。読みました というより、まるで映画を観ているようでした。ものすごく読みやすい。 親友がとびきり楽しいやつで、一緒に悪さをしたり軽口をたたいたり、かわいい恋人がいて、癒されたり不安...続きを読むになったり。冒険あり、アクションあり、これはもう青春映画です。犯人が分かっても(年の功かな?)それ以上に楽しみました。 突然狂気に支配されてしまうかもしれないという恐怖と、殺人犯から学んだことを武器にして戦う優越感。不安と自己肯定の狭間を行き来するジャズは、少年特有の危うさがあって目が離せません。 Posted by ブクログ さよなら、シリアルキラー バリー・ライガ / 満園真木 自分が何者なのかどうなってしまうのか自分でわからないのが思春期。しかも連続殺人鬼の息子なら尚更。 父から殺人の知識と技術を教えられたジャズ。町で起こる殺人事件。自分が殺人鬼にならないために犯人を捕らえようとする。 自分の中に父と同じ殺人者の心があるのではと怯えるジャズ。これは怖い。自分の感情や思考が...続きを読む父からの洗脳によるものではないかという恐怖。親の呪縛からの脱却というYAの王道テーマをシリアルキラー絡みのミステリ仕立てにする快挙。 親友と恋人がジャズを信じる姿にもしびれる。 Posted by ブクログ ラスト・ウィンター・マーダー バリー・ライガ / 満園真木 だんだん全貌が見えてきたところでおぉと唸ってしまった。ジャズが強い。 ...ビリーってもしや優しいんじゃないの。 Posted by ブクログ ラスト・ウィンター・マーダー バリー・ライガ / 満園真木 「さよなら、シリアルキラー」シリーズ三部作の完結編。ぶつ切りで終わった前作と違い、今作は最後まで手抜かりなくきっちりと描き切っている。果たして主人公のジャズは殺人を犯すのか?という命題の熱を冷まさずに最後まで引っ張りつつ、誰もが認める大団円にまで持って行ったのには驚嘆に値する。主人公以外に止められな...続きを読むい、止めるためには殺すしか無いという難題に対して出した主人公の解答は素晴らしく、よもやすれば漫画的な解決ではあるが、主人公のシリアルキラー設定というスパイスのおかげで成り立った主人公らしい裏技的な解決であろう。非常に小説的でいいと思う。また主人公が罪を背負って生きたり、主人公が死んで終わるパターンにしなかったのは立派である。血脈や人種といった変更不可能な属性というテーマに対して真摯的に取り組んだ結果だろう。クライマックスやエピローグのまとめかたも上手く、少年少女が主役の青春ミステリにおいて、大人がしっかりと大人の役割を果たしたのにも好感が持てる。最後の母との対面や、いつでも殺せるけど人間的で要るためにあえて殺さないという、生殺与奪の権利を持ったまま終わるという締め方も印象深い。設定やキャラクター、シチュエーション、ストーリーテリング、どれも高水準な本作ではあるが、何よりもその風呂敷の畳み方に感動した一冊でした。これぞエンタメ。 Posted by ブクログ バリー・ライガのレビューをもっと見る