プラネタリウムのふたご

プラネタリウムのふたご

880円 (税込)

4pt

だまされる才覚がひとにないと、この世はかさっかさの世界になってしまう。――星の見えない村のプラネタリウムで拾われ、彗星にちなんで名付けられたふたご。ひとりは手品師に、ひとりは星の語り部になった。おのおのの運命に従い彼らが果たした役割とは? こころの救済と絶望を巧まず描いた長編小説。(講談社文庫)

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プラネタリウムのふたご のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    高校入学前の子どもの課題図書一覧の一番上に紹介されていた。親である自分が読みふけるが、子どもはページをめくらず。入試国語で落第者向けの補講としての教材なのに。
    いしいしんじの筆致から、文学の神髄を涵養させたいのか。こういうヘタウマが理解できるのか。
    こころの救済と絶望を巧まず描いた長編。
    巧まず(た

    0
    2025年02月25日

    Posted by ブクログ

    阿久津仁愛くんがこの作品の音楽劇に主演で出演したことがきっかけで出会った本!だいすきで、何回も読んでいます。

    0
    2025年01月09日

    Posted by ブクログ


    心に深く沁み入る言葉、大事にしたいことがたくさん詰まった小説だった。
    登場人物の、真正面から物事を受け止める姿や素直な心、優しさに、涙が溢れて止まらない場面が多々あった。
    星の見えない土地のプラネタリウム。手品。それは 心を和ませたり心を打ったりすることができるもの。だれでも、現実ばかり見て生きて

    0
    2022年01月10日

    Posted by ブクログ

    プラネタリウムの解説員である「泣き男」は、村で水死した女があとに残した双子を引き取って育てることになる。
    双子には、太陽の周りを三十三年周期で回っているテンペルタットル彗星から、テンペル、タットルと名が付けられる。

    勝ち気で活発なテンペルは、村にやってきたサーカスの一座についていき、やがて世界的な

    0
    2018年10月14日

    Posted by ブクログ

    「手品師の舞台は、演芸小屋や劇場にかぎらない。私たち手品師は、この世のどんな場所でも、指先からコインをひねりだし、カードを宙に浮かせ、生首のまま冗談をとなえつづけなければならないのだ。いうなれば私たちはみな、そろいもそろって、目に見えない六本目の指をもっている。手品師たちのその見えない指は、この世の

    0
    2017年08月24日

    Posted by ブクログ

    号泣。

    そして、私は星のギリシア神話を買いました。


    やっぱりいしいしんじさんの物語はいいです。
    「ファンタジー」って言ってしまうとその一言で片付いてしまうんだけど、なんというか、この世の地面から少しだけ足が浮いている感じ、この感じがたまらないのです。

    0
    2015年09月22日

    Posted by ブクログ

    フォロワーさんからオススメして頂いた、初いしいしんじさん。

    「でも、それ以上に大切なのは、それがほんものの星かどうかより、たったいま誰かが自分のとなりにいて、自分とおなじものを見て喜んでいると、こころから信じられることだ。そんな相手が、この世にいてくれるってことだよ」

    泣き男が言ったこの台詞が、

    0
    2014年07月12日

    Posted by ブクログ

    第六章 光のかけら

    は、涙が止まらなかった。

    すべての登場人物がいとおしくてたまらない。
    読みごたえがある良作。おすすめ。

    0
    2016年09月14日

    Posted by ブクログ

    「だまされることは、だいたいにおいて間抜けだ。ただしかし、だまされる才覚がひとにないと、この世はかさっかさの、笑いもなにもない、どんづまりの世界になってしまう。」

    現代のおとぎ話。
    この不思議な世界観が気に入った。

    自分にできることを精一杯やって、それでなにか少しでも人のために役に立てるのなら素

    0
    2019年01月16日

    Posted by ブクログ

    『ふたご』をキーワードにとある本屋で見つけた一品。

    プラネタリウムに拾われた双子の話。
    ある日双子の片割れは運命を違い、それぞれの人生を歩む。
    そして再び出逢った時には・・・

    0
    2019年01月16日

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