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「苦しかったり、つらかったりするのは、あなたがちゃんと自分の心と頭で考えて、前へ進もうとしている証拠よ」
元エリートサラリーマンにして、今はドラァグクイーンのシャール。そんな彼女が夜だけ開店するお店がある。ここで提供される料理には、優しさが溶け込んでいて――。
仕事一筋の40代キャリア女性へ「春のキャセロール」。
手料理を食べない中学生男子に「金のお米パン」など、心と身体があたたまる四つの物語。
10年愛され続ける名作が、ついに文庫化!
〈解説〉ドリアン・ロロブリジーダ
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Posted by ブクログ
様々な悩みを抱えたお客さんが訪れるカフェ「マカン・マラン」。一人一人と真摯に向き合い、丁寧に接する店主・シャールの姿が印象的だった。相手に合わせて出される飲み物や料理には温かさが宿り、それ以上に、人との出会いや縁の尊さを感じさせてくれる。シャールがかける一言一言には重みと優しさ、そして温かさがあり、お客さんだけでなく読者自身も救われるような言葉に何度も出会えた。
様々な過去を背負った人々が登場する中で、シャール自身もまた、決して平坦ではない過去を持っているのかもしれない、とふと感じさせられる。だからこそ、相手の気持ちに寄り添えるのだろう。マカン・マランは、人の心の拠り所になるような場所であり、自分自身も辛いときにはこの本のページへと戻ってきたいと思わせてくれる一冊。続編もぜひ読んでみたい。
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