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Posted by ブクログ
この本は、もの凄く勉強になった。
作者の田内学さんは、ゴールドマン・サックス証券株式会社の金融トレーダーという経歴を持つ人物。
本当に聡明な方ほど、驕り高ぶりがなく、丁寧で分かりやすく、ストレートに心に響く本を書かれるのだろう。その見本のような実用書だった。
ただ漠然と、誰もが感じているであろうお金の不安。
なぜ、不安に感じるのか?
なにが、そうさせるのか?
どうすれば、不安がなくなるのか?
どうしたら、未来に希望がもてるのか?
これは、今を生きる日本人みんなに読んで欲しい。
2040年、未来の日本がどうなるか分かりますか?
まだ先じゃない。
もうすぐそこまで、現実に迫っている。
想像できていない方は、絶対読んだ方がいい!
私は早速、夫にオススメしてしまった。
情報に流されるのではなく、まずは誰もが、今生きるこの時代を知ることから始める必要があると思った。
目先の投資に走るのではなく、自分に出来ること、やるべきことをしっかり考え実行しながら、この先生きていこうと感じた。
以下、いくつか印象的だったフレーズ
・企業の思惑を知っていれば、不安を煽る情報に出くわしても冷静でいられる。
これは投資に限った話ではなく、教育、美容、健康などあらゆる消費行動に共通する。
結局のところ、大切なのは、自分自身の価値基準をしっかり持つことだ。
・不安は、他人のモノサシから生まれる。
安心は、自分のモノサシから始まる。
・私たちが直面しているのは、お金だけでは解決できない現実だ。
それなのに、GDPや株価といったお金の話ばかりが経済の中心で語られる。
少子化や人手不足といった現実的な危機が置き去りにされている。
・今、本当に考えるべきなのは、「どうすれば自分を守れるか」ではなく、「どんな未来を一緒に目指したいか」ではないだろうか。
・「お金の不安」だけに焦点を当てる限り、不安や目的を共有するのは難しい。それぞれが自分の取り分を求めるほど、分断は深まっていく。
だからこそ、その背後にある人手不足という課題に視線を向けたい。
人口構造はすぐには変えられないが、小さな協力の積み重ねで効率化は進む。人手不足は乗り越えられるかもしれない。
そして守るべきは、変化に取り残される人だ。孤立し頼れるものがなくなれば、過去の仕組みや古い常識にすがるしかなくなってしまう。
それぞれが抱える不安を共有できれば、そこには希望が生まれる。
・消費者として、働く人の負担を少しでも減らそうとする。
働き手として、職場で若手の挑戦を支える声を上げる。
有権者として、目先の利益だけでなく次世代を考えた政策を支持する。
保護者として、子どもが将来に希望を持てるように耳を傾ける。
地域の一員として、小さな交流やイベントに参加する。
そして、挑戦する人と同じくらい、支える人の存在も欠かせない。
ただ静かに応援するだけでもいい。出る杭を打たないだけでも、未来は変わる。
大切なのは、「変えられる」と信じる勇気だ。
Posted by ブクログ
効率化して人の負担が軽くなるほど社会は良くなると断言されているのが良かった。お金は大事という話にとどまらず、なぜ個人に責任が押し付けられているのか、お金が本当に大事なのか?を丁寧に書いてあって良かった。なぜ大人が本気になれないのか。本当にその通りだと思う。しがらみや習慣を破らなければ新しい事はできないのに、新しい意見を出す若者は常識を知らないと大人から常に批判されてしまう。カチコチに固まったチャレンジが許されないこの社会を破る手立ては何かあるのだろうか。個人にできる事は少ないが少なくとも若い世代が生きやすい社会にしたいと思えた。易しい言葉で色々考えさせられる良い本だった。常識は変わるのだ、ということを常に忘れずに生きていきたい
Posted by ブクログ
お金の不安を解消できる本と思い、本書を購入。
結論は社会全体や自身の行動を見直すきっかけとなる啓蒙活動の本であった。
お金そのものの不安を解消することが目的ではない。お金やその他の不安を抱えたままどう乗り越えればよいのかを教えてくれて、何度も読み返したい1冊であった。
・本では大きく4つのステップで話が進む
【情報を整理し、旅の支度をして、困難を直視し、仲間と協力する。】
本を読んでみて作者の原体験からこの本が書かれていることが良く伝わりました。そして、作者は危機感を感じており、その危機感を共有して共に動いてくれる人々を増やしているのだと感じました。今の時点では自分の行動が社会を大きく変えるとは思わないが、自分が行動することで少しずつ自分や自分の周りに影響を与えることができ、その結果としてどんどん大きな社会影響を与えることができると思えた。そのため、まずは自分の身の回りを良くしていく意識で物事に取り組もうと思えた。社会を知ることで、自分にとってより良い選択を取れると思えた。
またヒトの心理のようなところまで深掘りして社会課題を読み取っており、面白かった。作者は様々な角度から物事を観察している、考えていると思わされました。私もそのような人物になりたい。
■今回の本で響いている言葉
・資本はヒト・モノ・カネ。今はヒトという資本が不足し始めている
・仕事の重要性と年収が必ずしも一致しないという構造的な歪み
Posted by ブクログ
よい本でした。読みやすく、田内学さんの思いが伝わってきました。
「お金の不安という幻想」という題名だけを見ると、「私の不安は幻想なの?」とも感じましたが、読み進めると、大切なことは「お金」でなく、「他への愛」だと感じました。
いつの間にか、お金さえあれば、不安は解消されるとの認識が社会を覆うようになりましたが、原始から人は他への愛ゆえに物事やサービスを作っているのであり、他への愛の効率的な交換手段がお金なのですね。
互いに助け合うことが、物やサービスを作る動機になっていたのでしょう。
交換手段としてのお金が発明され、てから、利己を満たすため、大量の物やサービスが作られるようになり、利己のバランスが「神の見えざる手」となり、物やサービスが多くの人にゆき渡るようになりました。
そのことはとてもすばらしいことなのですが、お金万能との考え方が広がる要因にもなったと思います。
これからの人口減少社会を迎え、人手不足で供給不足になると、大切な物やサービスが人々にゆき渡らなくなる。
この危機を乗り越えるため、利己のためでなく、他への愛ゆえ物やサービスを作ることを思い出す必要があると思いました。
よい本でした。
Posted by ブクログ
お金の不安は人と共有しにくい分野。
例えば老後2000万円問題など
お金の不安はメディアによる煽りの影響が大きいから
そこの問題も大いにあると思う。
2000万円あったとしても社会を支える人がいなければ
その費用は2倍にも3倍にも膨れる可能性があるから。
稼がなきゃ!貯めなきゃ!
投資しないと置いていかれる!
と、不安になる前に少し落ち着きなさい。と
考える事はそこじゃなくてええんやで。と
自分は何に安心したいのか。
誰と支え合って生きるのか。
どんな仕事なら長く続けられるのか。
お金以外に育てるべき資産は何か。
社会が変わる中で、自分はどう役に立てるのか。
そんなヒントを貰える本でした
Posted by ブクログ
いくらお金をためても、モノやサービスが限られていたら、
結局一番多くお金を持っている人にそのモノやサービスは行ってしまう。
お金を貯めることよりも、社会としてどうみながはたらくかを考えよう。
ってな感じの本かな。
人生で蓄えられる資産は
①人的資本 (自分自身)
②社会関係資本 (身近な人や仲間)
③金融資本 (お金)
の3つしかない。
という言い切り、いいね。
どうしても③のお金に目がいってしまうから、
老後2000万円問題、とかの話に政治からしてなってしまうけど、
最初に書いたように、お金は比較の問題なので、いくらあっても追いつかない。
それより自分を磨き、頼れる仲間を作るほうが大事、
ってのはうなずける。
私自身も、、、③は相続で苦労し子育てに追われ、その二つが終わってやっと楽になったが、
その間もどうにか①と②は大切にしてこられた気はしている。
そして定年を間近に控えた今も、
いかに働くか、人のためになるか、を優先して考えている。
もちろんラン旅をするお金は欲しいのだけど。
子供たちもお金に目がいってしまう今日。
なんとか変えて生きたいものだ。
良い本。
第一部 整理する―「外」に侵されない「内」の軸
(その不安は誰かのビジネス―焦りを生む空気からどう抜け出すのか?;
投資とギャンブルの境界線―成功者を真似てもなぜうまくいかないのか?)
第二部 支度する―「内」に蓄える資産
(「会社に守られる」という幻想―労働と投資、報われるのはどちらか?;
愛と仲間とお金の勢力図―お金以外の何に頼ればいいのか?)
第三部 直視する―変えられない「外」の現実
(「あなたのせい」にされた人口問題―なぜ「稼く人が偉い」と思われるのか?;
「お金さえあれば」の終焉―いつまでお金に支配されるのか?)
第四部 協力する―「内」から「外」を動かす可能性
(「仕事を奪う」が投資の出発点―どうすれば仕事を減らせるのか?;
「子どもの絶望」に見えた希望―“大人”の常識はこれからも通用するのか?)
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