物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために

物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために

1,001円 (税込)

5pt

物語はなぜ苦しいのか?「物語」が過剰に要求される現代社会で、「人生とはかくあるべきだ」という押しつけに抗う。
新進気鋭の美学者による「次世代の哲学」。

【推薦の声、続々!】
〇永井玲衣氏(哲学者・『水中の哲学者たち』『世界の適切な保存』)
わたしたちは何のために哲学するのか。
それは、もっと世界に出会うため、もっと広々とした場所に行くため、もっと可能性にめまいをおぼえるためなのかもしれない。難波さんは、考えれば考えるほど、自由になっていくみたいだ。

〇田村正資氏(哲学者・『問いが世界をつくりだす』「あいまいな世界の愛し方」『群像』)
ずっと、アイデンティンティを見つけなければと思っていた。
でも、アイデンティティという名の物語に囚われていただけだったのかもしれない。難波さんの本はそんな僕に「世界を見くびるな。そこから出てこい!」と語りかけてくれる。

【抜粋】
清涼飲料水の広告の少女はいつもドラマティックな青春を謳歌しているし、「推し」はファンの期待した筋書きどおりに振る舞うし、就活面接では挫折経験を「美談」として語らねばならない。
私は端的にこう思う。何かがおかしい、と。

人々はあまりにも強い物語の引力に引き寄せられて、もはや物語に支配されつつあるのではないか、と私は危惧し始めた。
だから、私はこれから、物語に対抗したいと思う。何かしらの物語が私たちの幸福を奪うのだとしたら、もはやそんな物語は廃棄されるべきだろう。私はよき物語を愛している。それゆえ、物語を批判したいと思う。愛するということは、支配されるわけでもなく、支配するわけでもなく、独特のバランスのなかで惹かれ合い、反発し合うことなのだと考えている。

第一部の「物語篇」では、物語化の持つ魔力と危うさを論じていく。第二部の「探究篇」では、物語の危険を避け、物語を相対化できるような思考を「遊び」を手がかりに探索していこう。その中で、改めて物語との向き合い方がみえてくるはずだ。
物語化批判、そして、遊びの哲学を始めよう。

【内容紹介】
〇 誤解を生む「自分語り」(第1章 物語批判の哲学)
〇「感情的だ!」という批判をする人こそ、実はもっとも「感情的」(同上)
〇 アイデンティティは服のように「着替えられる」(同上)
〇 人生を「攻略」しようとする人が陥る「視野狭窄」(第2章 ゲーム批判の哲学)
〇 なぜ人は「考察」と「陰謀論」にハマってしまうのか(第3章 パズル批判の哲学)
〇 真のギャンブラーが欲しいのは「お金」ではない(第4章 ギャンブル批判の哲学)
〇 残酷だけど創造的な「おもちゃ的生き方」(第5章 おもちゃ批判の哲学)

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物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     〈※感想長め〉元来、僕は「人生は物語そのものだ」と考えてた。もっと言えば、自分の人生を一つの小説や伝記のようなものとして捉えることが多い。たとえば、僕はすでに二度の転職を経験しているが、職場が変わるたびに「さあ、新しい章の始まりだ」「この章はどんなオチになるんや」と考えてしまう。
     そんな折、本屋

    0
    2026年06月28日

    Posted by ブクログ

    やっと読み終えた
    ぼくの頭ではところどころ難解と感じる哲学者の言葉の引用があり、スルスルと読み終えるに至らず
    ところどころマッチョな読書タイムとなった

    さて本題だが前述の感想でも述べたように、数年前からInstagramや Xに始まる物語を見て、時々モヤル事が多かった(Xはやめて随分経ちます、影響

    0
    2026年06月25日

    Posted by ブクログ

    読み終えての感想は「まさに脱構築」「おもちゃ最高」。
    哲学者というのは、語彙や表現や視点がすごいですね。
    本当にすごい。って、哲学者ではないのかw

    0
    2026年05月09日

    Posted by ブクログ

    最高にキラキラ輝く本でした!

    作者の難波さんが大好きになりました。
    この人の語る言葉をもっと聞きたい。
    もっと難波さんと遊びたいです。

    どの論を取っても面白い。
    実生活や経験と結びつけながら読みました。
    最高でした。私の人生に大きな可能性を与えてくれる本になりそうです。

    難波さんにまた本を書い

    0
    2026年04月23日

    Posted by ブクログ

     まえがきから一気に心を掴まれた。「青春」を強調した清涼飲料水のCM、就活で決まって聞かれるガクチカ、闘病する少女、ペット映画、大学生の性愛。消費されるエモーショナルはいつからか自分の文脈を離れて押しつけに変わっていく。そんな現実に抗うべくこの本は書かれたという。
     本書は5つの遊びの視点から主体を

    0
    2026年04月19日

    Posted by ブクログ

    正直に言うと、読みながら叫びたくなった瞬間があった。悲鳴に近いかもしれない。それくらい、ずっと頭の中でもやもやしていたことが言語化された本。
    最近、世の中がやたらと「物語」を求めすぎていると感じてて。
    例えば選挙で候補者の物語が語られたり、MBTIで人をカテゴライズするのもそう(もともとMBTIは「

    0
    2026年06月26日

    Posted by ブクログ

    ●自分や世界を理解するのに便利な「物語化」に警鐘を鳴らした本。
    ●事実よりも物語の方が人には響きやすいと言うけれど、その功罪について見つめ直す。→物語はわかりやすいけれど、その易きに流れる姿勢を正して世界を捉える努力が必要。
    ●物語化は自分や世界のことを理解する上で役に立つが、歪んだ理解に陥る危険性

    0
    2026年06月10日

    Posted by ブクログ

    今どきの新書を読めて嬉しい。
    MBTIとか時代を感じられるものや流行には疎いので、あまり積極的に触れてこなかったのだがなんか時代を感じてみたくて手にとった本。

    0
    2026年05月24日

    Posted by ブクログ

    物語化の批判を通じて人生の捉え方を考え直す、書(?)。

    物語化の他、ゲーム・パズル・ギャンブル・おもちゃを批判し(それぞれの考え方の一長一短を示し)、己がどの考え方を取るべきかを考えさせられた(?)。

    映画や漫画やゲームや芸人さんやの例示があって、わかるモノはわかったけど、わからないモノはわから

    0
    2026年05月07日

    Posted by ブクログ

    人生は目的を持たない。物語ではない。不幸はたんに不幸であり、幸福はたんに幸福である。

    私たちはそれぞれの場面・対面で、「顔」を付け替えながら生きる。それは、よく比喩として言われるような「仮面」ではない。私たちは仮面など付けていない。なぜなら、仮面の向とうに唯一の顔などないのだから。
    私たちは、顔自

    0
    2026年05月02日

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