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大学の先輩後輩、江戸川乱歩と杉原千畝。まだ何者でもない青年だったが、夢だけはあった。希望と不安を抱え、浅草の猥雑な路地を歩き語り合い、それぞれの道へ別れていく……。若き横溝正史や巨頭松岡洋右と出会い、新しい歴史を作り、互いの人生が交差しつつ感動の最終章へ。「真の友人はあなただけでしたよ」――泣ける傑作。
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Posted by ブクログ
青柳碧人ってこんなに本格的な本を書くんだ。軽い作風の人と思っていたが全く違った。この作品には知ることの喜びがあふれていた。 乱歩と千畝、それぞれに知っている人物だが、ふたりの人生の絡みを巧みに描いている。歴史的背景の大きさもありたいへんに面白かった。 この本はどこまでが史実なのか知りたいと思うが無理...続きを読むか。 横溝正史の「本陣殺人事件」も読みたくなった。
すごいものを読んでしまった…という感じ 乱歩と千畝の少年時代の偶然の出会い、青年時代のもはや運命みたいな出会い、その後の国境も超えて結ばれてる友情はうるっときた フィクションなので乱歩と千畝は実際には面識は無いそうだけど、あったら良かったなって思えるくらい素敵な関係だった
本を手に取った時は 若者向けの気軽な文学紹介本かなと思った自分を平手打ちしたいくらい、のめり込んで隅々まで面白かった。 現実にはなかった2人の存在が大きな歴史のうねりの中で結びついて奇跡を起こして。 とてもいい読書体験。 次々に出てくる超有名作家の名前に興奮したし、戦前戦中線後のあたりはもう涙を抑...続きを読むえては本を閉じ、また開いて夢中になるを繰り返した。
何気ないちょっとした出会いから始まり、時々交差しつつもそれぞれに大きく成長していく二人の一生を追った物語 戦前戦中戦後と時代に翻弄される二人を、手に汗を握りつつ見守り、ビザ発行のくだりでは遠く離れていても心が通じ合う親友の姿を見て感動 二人の最後のその先まで描き切った すごいものを見たって感じ
***━━━━━━━━━━━━ 早稲田にある蕎麦屋・三朝庵で江戸川乱歩が、杉原千畝と出会うところから物語は始まる。大正八年、二人はまだ何者でもない若者だった。 ━━━━━━━━━━━*** (紹介文より) 江戸川乱歩と杉原千畝が出会っていたら… と言う〝もしも〟のお話 とっても面白かった...続きを読む! 激動の時代を生き抜き、それぞれの才能を存分に発揮した人生と、二人の友情に胸が熱くなる。 そしてなんと言っても登場人物たちが魅力的! 乱歩の変人っぷりは子供のようで、思わず笑っちゃう。 何かあると押し入れに閉じこもったりするの。 一方、千畝は真面目を絵に描いたような人だけど、胸の内は熱いのよ。 どちらも人間味溢れる人物で目が離せない。 そして二人が才能を発揮できたのは、妻たちの存在が大きいんだろうな。 乱歩の妻・隆子はバイタリティに溢れていて頼もしい。乱歩同様、変わり者だとは思うけど。 千畝の妻・クラウディアと幸子は、孤独になりがちな千畝の理解者。 「この先、何か迷うことがあったら、優しいと思う選択肢を取るのよ」 と、力強くて優しい言葉をかける。 ラストも良かったなぁ( *ˊᵕˋ ) フィクションとは言え、乱歩と千畝がどんな人生を歩んだのかを知れたのも収穫だった♪
ホントの話⁇ 思わず検索して真偽を確かめる うまい具合に話が交錯し、それぞれの人となりがわかる作品 このように偉大な人物の功績を紹介する作品というのが世にもっとあったらと期待してしまう
なんだこれは! これは凄い。本当に2人に交流があったかどうかは置いといて、乱歩と千畝の友情、波乱万丈、壮絶、勇気、優しさなどなど盛りだくさん。登場人物も、推理・探偵小説の大家がどんどん出てくる。 そして、何よりこれは泣ける。 今年最高かな? あのマスクをあの人がもらったのはウケる!
虚構と史実を入れ混ぜて(おそらくおお方が虚構だとは思うのだけれど)、江戸川乱歩と杉原千畝の接点と交流を描いている。杉原千畝の功績も丁寧に描きながら、江戸川乱歩を初めとするミステリ愛に満ちた作品。政治家としては広田弘毅、松岡洋右などが登場し、作家では横溝正史や松本清張、ちょい役では三島由紀夫、美空ひば...続きを読むりなど錚々たる登場人物。 読み始めは、作り物めいているのが鼻についた。特に、乱歩と千畝が一緒にいる時に飛んできた紙が千畝の顔に張り付いてしまう場面。その紙が外交官募集のチラシだったこと。それがきっかけで、医者になりたくなかった千畝が外交官への道へ歩みだすきっかけになったと。 しかし読み進むに連れて引き込まれていき、虚構だとは分かっていながらも、ワクワクさせてくれた。
ifストーリーだけど説得力が感じられる物語で引き込まれた。主役二人ももちろんだけど、配偶者をはじめとする周囲の人たちも皆魅力的で良かった。
母からのおすすめで。 江戸川乱歩と杉原千畝が同じ旧制中学、早稲田出身、と言う事実から編み出されたフィクション。 どっからどこまで真実で、どっからどこまでフィクションなのか!乱歩ってこんなに世離れしてるけど気弱なタイプなの?もっと豪快一直線系と思ってた(勝手に)。これはフィクション?ノンフィクション?...続きを読む と思いながら読む。 乱歩と千畝の物語がかなり細切れで切り替わる。 乱歩と千畝が交わることはほとんどないので、時代性を同じくする、全く異なる場にいる、全く異なることをしている2人の人生が同時進行で細切れで描かれていく。 千畝の人生が戦時下の外交官という過酷な人生だからこそ、そして生真面目で苦悩の人だからこそ、乱歩の才能がありながら、人に好かれながらも自分に満足せず、なのに他人を巻き込んだり迷惑かけても気にならない飄々さを持っている乱歩のある意味幸せな自由な人生のターンを待ち遠しく思っちゃう。 千畝の人生だけだったら苦しい、のを上手く、構成されている。 作者は割とだいぶ軽めな作品をこれまで描いてきた人だよなー、と思っていたのだが、とにかく小説が好きなんかな、と思わされた。 乱歩周りの作家たちのくだりは、ミステリ好きたちにはたまらんだろう。 重すぎず、軽すぎず、フィクションとノンフィクションをうまく紡いで戦中から戦後を描いた秀作。 何度も繰り返し出てくる、千畝の先妻の言葉が、泣ける。 「この先何か迷うことがあったら、優しいと思う選択肢を取るのよ。あなたは、そういうふうにしか生きられないのだから。」
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乱歩と千畝―RAMPOとSEMPO―
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青柳碧人
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