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大学の先輩後輩、江戸川乱歩と杉原千畝。まだ何者でもない青年だったが、夢だけはあった。希望と不安を抱え、浅草の猥雑な路地を歩き語り合い、それぞれの道へ別れていく……。若き横溝正史や巨頭松岡洋右と出会い、新しい歴史を作り、互いの人生が交差しつつ感動の最終章へ。「真の友人はあなただけでしたよ」――泣ける傑作。
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Posted by ブクログ
面白かった! 杉原千畝をこのような形で読みやすく、面白く紹介している本に初めて出会った。 どこまでがフィクション?と線引きができないくらい江戸川乱歩、平井太郎との接点が本当っぽい。ほんとなのか⁉️ 乱歩と千畝のそれぞれの視点からの話が続く、そこに関わる人々がまた既知の人でその関係性にたまらない 平...続きを読む井からつながる横溝正史〜最後は三島由紀夫まで、鳥肌モノ!大正、昭和初期の作家好きにはたまらない繋がりかと… 江戸川乱歩の書けない、書けない、と逃げ出しながらも、怪人二十面相の明智小五郎、子ども向けには、小林少年などのキャラを確立 横溝正史の金田一耕助『本陣殺人事件』 この時代からの先駆け 助けた命の1人、バロン= イズレイル・ザングヴィルなのも面白すぎる! 千畝の活躍は今となっては有名すぎるくらいだが、その幼少期〜英語に興味を持つあたりとてもうまくできている!ロシア亡命人のクラウディアと結婚し、彼女の助言が最後まで素晴らしい。松岡洋右、のちの総理大臣からソ連大使の話を持ちかけられ、クラウディアと別れるが、最後まで優しさで溢れている。 『千畝は優しすぎる、外交官には向かない、、この先迷うことがあったら、優しと思う選択肢を取るのよ』 2度めの結婚は、菊池幸子 新しいことにきょうみをもち、芸術に明るく、流麗な文章を書ける 共にリトアニアのカウナスが印象深く、ユダヤ人にビザを発給しまくった場所、当時はそのことで戦後外務省を首にされる 引き込まれて一気読み、面白かった! 初作者なので他作品も読んでみたい ハルビンという地名は、「魚の網を乾かすところ」の意 ハルビンで出会う、松岡洋右は南満州鉄道株、ヒム等理事 横溝正史よこみぞまさし、せいし 岩井三郎、私立探偵の3つの極意 1. 粘り強く、忍耐を忘れぬこと 2. あらゆる階層から情報を求めること 3. けして親しい友人など持たぬこと
面白かった! 浜村渚シリーズでハマり、著者の作品をいくつか読みましたが 幅が広い作家だなあと感じました。 「乱歩と千畝」はノンフィクションとフィクションが混ざり合い、読みやすい文章と展開。探偵小説や近代の歴史への関心が掻き立てられます。乱歩が戦後少年探偵団シリーズを描いたように、ティーン層にも是非読...続きを読むんでもらい、生き方を考える機会にしてほしい一冊です。
傑作!進む道は違うが似ている2人。それぞれの人間性や夢への熱量と苦悩に胸を打たれ、2人の人生の交差が絶妙でワクワクしたり悲しくなったり、最初から最後までぐいぐい惹き込まれながら読みました。 あと、この時代の著名作家がちらほら出てくるのがたのしい。
真面目な歴史小説かなと思いきや、結婚の話をして今日家に来てくれというところまで行ったのにお金がないから結婚式あげられないと直前で気づくような間抜けなストーリー展開もあってかなり読みやすい。最初らへんにあった乱歩と千畝にあった接点の書き方も面白い。何回でも読みたいと思うほど長いけど小気味いい小説でした...続きを読む soy
みなさまにおすすめしたい一冊 歴史を知らない人も読めば江戸川乱歩と杉原千畝に興味が湧くと思います。 人生は色々なつながりと出逢いによって生まれることを体感でき、 大正から昭和の激動を行きた人のストーリー 面白い要素もありながら歴史や生き様を楽しく学べます。 平和の尊さも感じることのできる一冊になって...続きを読むいます
2人の運命的な出会いと各々の苦難の道。この前読んだ「カフェーの帰り道」の時代とのリンクも相まり想像が膨らみました。事実を織り交ぜた物語や豪華な著名人らとの交わり、伏線回収まで楽しめる奥深い歴史エンタメ。おもしろかった!あぁカツ丼食べたいっ。 〈心に残った言葉〉 "私たちはともに、信じた道...続きを読むを行き、迷いながら心の底から楽しみ、知り合う人に大いに恵まれ、それがゆえ時に自身の力のなさに嫌気がさす"
ああ…良いわ、良い話だわ…。 もう直木賞、これで良かったわ。 これで良かったじゃない。ブレイクショットも捨て難いけどこれで良かったやん…解せん!! とは言えこれは私の意見。大分贔屓目が入っています。 何故ならば、私は杉原千畝さんを大尊敬しているのだ!! まさか杉原さんが主人公の小説に出会えるとは!...続きを読むそれだけで青柳さんに土下座したい。しかも江戸川乱歩との夢のコラボ。 面白くないわけがない、と思っていたらやっぱり面白かった。 江戸川乱歩はもう今更説明も要らないので、杉原千畝さんについて少し。(知ってるわい!な方は読み飛ばして下さいね。←既に少しにするつもりが無い) 父親の希望で医大を受験するも、語学の道に進みたい為に白紙答案を出してわざと不合格になり、早稲田大学の英文学科に進みます。在学中に外務省のロシア語留学試験の存在を知って挑戦。見事合格した杉原さんは大学を中退して中国のハルビンへと渡りロシア語を学ぶ事に。 1924年に外務省に正式採用され、外交官としての人生がスタート。 39歳の時にリトアニアの首都、カウナスに新設された日本領事館に在籍する事となるのですが、もしこの時に彼がここへ来ていなかったら、約6000人のユダヤ人が命を落とす事になっていました。 杉原さんが着任したその頃、ナチスがリトアニアに隣接しているポーランドに侵攻、第二次世界大戦が勃発していました。ユダヤ人迫害の件は皆さんご存知の通りですが、ナチスを逃れ東に逃げていたユダヤ人を今度はソ連の脅威が襲い、逃げ場を失ったユダヤ人は当時中立国だったリトアニアに逃げ込んでいました。ところがなんとソ連がリトアニアを併合してしまう。 このままでは追放されてナチスの毒牙にかかってしまう。ユダヤ人に残された道は、一旦日本を経由地にしてアメリカ等の第三国に脱出する事のみでした。 その為には日本の通過ビザが必要。その為、数百人のユダヤ人が杉原さんの在任するリトアニアの領事館に押し寄せたのです。 ビザを求めて。 後に『命のビザ』と言われますが、詳しくは割愛しますがユダヤ人は通過ビザ取得の条件を満たしていなかった為に、日本政府はこれを許可しませんでした。 杉原さんは外交官としての立場と人間としての立場に苦しみながら何度も何度も、人道的問題なので許可して欲しいと電報を打ったのですが、返事は全て不可。 もしビザを出せば杉原さんは外務省から懲罰を受ける、更に自分もナチスに捕えられるかも知れない。眠れずに悩みに悩み抜いた末に、彼はビザを発行し人命を救う事を選んだのです。 うぉおおおおん!!! なんと言う…なんと言う尊き決断!! 併合を進めていたソ連に撤退を命じられるまで、寝食も忘れて腕もパンパンにしてビザを書き続ける!(当時は手書きでした) 本来手数料が必要なのに困窮したユダヤ人の為に途中からそれも無料にする!! 嗚咽。 何故私が杉原さんを存じ上げていたかと言うと、そもそも父と『シンドラーのリスト』を観て号泣し、こんな偉大な人がいたのかと感銘を受けている私に、父がこっちも見とけと、唐沢寿明さん主演の『杉原千畝』という映画を教えてくれたからなのです。 そりゃもう嗚咽。いよいよ撤退せねばならないのに汽車に乗りながらもビザを発行するシーンで嗚咽。 珍しく父の残した名言が今も忘れられません。 「人間の真価は、こういう場面でどういう行動がとれるかで決まる」 本当にたまには良い事言う(失礼極まりない) ああダメだ、このままでは杉原千畝さんの偉大さを叫ぶレビューになってしまう。まあ良いか。 本書は完全にifストーリーです。 もしも江戸川乱歩と杉原千畝が出会っていたら。 本書の見所はこの2人の友情物語です。海外生活の多い杉原と日本を放浪している江戸川乱歩なので実際に会うシーンは意外にも少ないです。ところがお互いの影響力は離れていても強い。ロシア語に翻訳された江戸川乱歩の小説を杉原が目にする所は胸熱。 その他にも有名な文豪が続々と登場します。 横溝正史、松本清張、鮎川哲也、そして我らが三島由紀夫!そしてそして私の好きな夢野久作!! この辺りも文豪好きな方にはおっ!となれるポイント。 ドグラマグラを読んで乱歩が才能に舌を巻くシーンがあるのですが、確かに送り付けてた(言い方よ) 2人の人生が交互に描かれて行き、時には交差して時には離れ… それでもお互いの存在がお互いを支えて行く。 そして迎える最終章に…感涙!! 江戸川乱歩が杉原千畝にかけた最後の言葉がもう…感涙!!(ホットケーキ焼きながら) フライ返しをブンブン振って「その通り!!」と叫んでしまった! フライ返しに付いたホットケーキミックスのタネが飛び散って余計な掃除をする羽目になりましたが、問題ない!(いや、ちょっと面倒臭かった) 直木賞、これで(強制終了) 最後に杉原千畝さんが覚悟を決めた時の事を後に語られたお言葉を置いて終わりにしようと思います。 「私がビザを発給する事を決めた時、仕事を失うかどうかなど気にしていなかった」 ちなみにその後、彼はロシア軍に捕まり収容所で過酷な生活を強いられた挙げ句、帰国後に外務省をクビになり、家族を養うために職を転々とする事に… 許すまじ、外務省!! (結局杉原さんの話で終わった)
巨匠・江戸川乱歩と、ユダヤ人を救った外交官・杉原千畝。まだ何者でもなかったふたりは希望と不安を抱え、浅草の猥雑な路地を歩き語り合い…。斬新な発想で描く波瀾万丈の物語。 最初のページから穴八幡、三朝庵…懐かしい地(店)名が登場する。愛知五中から早大という同じコースを辿った6歳違いの2人の波乱に富んだ...続きを読む人生を時代背景とともに描く壮大なフィクション。同時代の横溝正史や古関裕而、松本清張らも登場し賑やかな展開で飽きさせない。2025年上期の直木賞は受賞ならなかったけど、「直木賞のすべて」で知った選考委員たちの選評は興味深く、三浦しをんと角田光代は「2人が本当に親交あったのかと信じてしまった」と。ちなみに三浦も角田も早稲田OB。 (A)
ちょうど、昭和史の傑作「普天を我が手に」シリーズを読んでいる最中だったので、そのリンクぶりも相まってかなり入り込めた。特に戦後の2人の邂逅、ラストに至る出会いの記憶。素晴らしい余韻で終われた。 乱歩周辺の新世代の作家が続々誕生するくだりも、胸が熱くなった。
フィクションが混ざっているものの、当時の歴史を学べました。 初めて読む作者さん、他の作品も気になります。 久しぶりに江戸川乱歩作品も読み直そう!
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乱歩と千畝―RAMPOとSEMPO―
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青柳碧人
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あかがみんは脱出できない(1)
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