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スマホとネットが日常の一部となり、顔の見えない人ともコミュニケーションできる現代社会は、便利な反面、やっかいでもある。言葉の力が生きる力とも言える時代に、日本語の足腰をどう鍛えるか、大切なことは何か――恋愛、子育て、ドラマ、歌会、SNS、AIなど、様々なシーンでの言葉のつかい方を、歌人ならではの視点で、実体験をふまえて考察する。
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Posted by ブクログ
俵さんの著書でしか得られない滋養を得るために手に取った。これまでお恥ずかしくも、ラッパーの方に対して「不良そう」「口が悪い」などといった偏見があったけれど、本書を読んで考えが変わった。暴力と比べ、非常に知的で平和的な行為だと思った。読んで損はしない一冊。
言葉の力が生きる力とも言える現代社会において、日本語の足腰をどう鍛えるか、大切なことは何か、俵万智さんの視点で描かれた作品。 ずっと気になっていた本でしたが、もっと早く読めば良かった! 人とコミュニケーションをとる上で、いかに自分が『生きる言葉』を意識していなかったかを痛感させられました。『ダイアロ...続きを読むーグとモノローグ』という章で、忍法「はにかみと思いやりのずらし話法」についてがとても良く、こんなふうに相手を思いやる言葉選びができるようになりたいと思いました。今はSNSで「多くの人」に狙って届ける言葉を選びがちですが、本当に伝わる言葉は、一人のために尽くして選んだ言葉だという俵さんの言葉が響きました。 折に触れて読み返したい作品。
これはいい本だ。日本語ってホントに味わいがあることをあらためて感じさせてくれます。まさに言葉が生きている。 感情や状況を言語化することの大切さ、短い文章でも想像力をかきたてる力がある。 AIの時代でも言葉の大切さは変わらない。いや、むしろ短いセンテンスで伝える力や気持ちを読み取る力は大事になる。言葉...続きを読むで感じることができる感性は忘れないでいこう。
まず、すごい面白い!俵万智さんについては、「サラダ記念日の人だな〜」程度の認識だったけど、こんな面白い人とは思わなかった。自分が1番共感できたのは、「はにかみと思いやりのずらし話法」。よくぞ言語化してくれたという感じ。あの絶妙な、惚れ惚れするユーモアってこれだったのか、となった。ところで、私はこの本...続きを読むには裏テーマがあって、それは「俳句を布教すること」なのだと思った。所々に差し込まれている俳句、読み始めて数十ページだと、「俳句の人だし、まあ好きでやってんのかな」程度だが、読み進めていくにつれ、どんどん面白くなってくる。自分はまんまとかかってしまった。散歩でもして空を眺めたらもう、「俳句ができそうな雰囲気だな…」とふと思ってしまったりする。
川上さんのきみは赤ちゃんでも思ったことだけど、作家の人の着眼点と言語化能力には本当びっくりさせられる〜〜 サクッと読めて好きな本でした
<poka> 子育て論でもありました。 <だいこんまる> この味がダメだと君が言ったから、食卓の持続可能性が低下しました。
言葉についての、俵万智さんならではの視点が面白かった。 印象に残ったことをメモしておきたい。 ・つかうほど増えてゆくもの かけるほど子が育つもの 答えは言葉 ・子育ては、子どもが言葉を習得するまでを見えて嬉しい。 演劇は言葉を積み重ねるもの、短歌は言葉を削っていく →人に何かを伝えるとき、演劇的に...続きを読む伝えようとしているか、短歌的に伝えようとしているか考えてもいいかも。 ・愛の不時着のセリフの着眼点 ・ラップの言葉のアート(Bars of lifeを聞きたい) ・賢い人ってどんな人→笑顔である事。幸せである事。正直である事。誇りを持つ事。
言葉について色々考えるきっかけを与えてくれた。 けどAIについて、著者が意外にもそれほど否定的に思っていないことがとても興味深い。 けど0→1を生み出す事の矜持はしっかり持っておられる。 けど言葉のプロではありながら、息子やホスト達なから出てきた言葉に、驚きやちゃんと決して上から目線だけではない評価...続きを読むというか素直な感想を持っている事が素晴らしい。
言葉をもっと大切にしたい。 子供たちにももっと美しい言葉をかけてあげたいし、どんな言葉を発するか、発しないか、ゆっくり考えてみたいと思った。 俵万智さんの子育てに対する考え方、素敵だなあ。
現代における言葉の重要性や難しさ、面白さについて考察した本。バックグラウンドはおろか顔も見えない相手とのコミュニケーションが当たり前な現代において、言葉を使いこなす力は、生きる力とも言える。現代の言葉と言えばインターネット上が筆頭にあがるが、本書では子育て、芝居やラップ、小説・短歌など多岐に渡る側面...続きを読むから考察している。 考察といってもアカデミックというより日常的・実存的で、とっつきやすい展開で時にユーモアもありつつ、新たな発見がたくさんあったので最後まで楽しく読めた! 絵本の読み聞かせやゲームをお菓子に例えて制限すること、息子の中学受験など、子育て論も面白いのがたくさんあるので、親御さんにもおすすめ。 --------------- 以下、章ごとに印象に残ったこと。 1章: スマホはコミュニケーションの拙さを増幅する装置にもなり得る→最近のXなんかを見ていてつくづく思う笑。長い歴史の中で人類皆が書き言葉を発信できるようになったのは画期的だが、コミュ力が無いままで使われることでむしろ悪い方向に機能しているのが皮肉的だ。 2章: 愛の不時着のセリフに読み解く「はにかみと思いやりのずらし話法」が勉強になった。こんなことを言える男になりたいぜ笑。 3章: 句またがり的韻踏みという技法を初めて知った。(朝のバス 手を伸ばす) 5章: 最近話題のマルハラについて、若者は句点で言い切られるのが怖いと感じるようだが、私は書き言葉に句点をつけないと気持ち悪いので絶対につけてしまう笑。「とか弁」や「界隈」は流石に使いこなしているが笑。 「も」について、確かに多用する人がめちゃくちゃ多く気になることがあるけど、短歌の添削で例に出てきた二首は「も」のほうが良くないか…?そう思っている時点で私の日本語力もまだまだなのかもしれない。(←これはわざと使ってます笑) 6章: 子どもの質問に答える章。 言葉は世界と一対一で対応しているのではなくて、ざっくりした目印という説明がなるほどと納得した。世界は広くて豊かで、それらにひとつずつ先人たちが名前をつけてきている。 7章: 文学における恋心の言語化について。 ヒコロヒーの、歌詞カードの米印繰り返しの比喩が素晴らしい。情報としては繰り返しだが歌手は心を込めて歌い直す様と、男の言い訳を重ねている。 俵さんの英作文コンテストで優勝した話も面白い。行ってみたい国のお題でアメリカが大嫌いだからという矛盾した理由をぶち込み差別化を図るテクニック、高校生時代から物書きの才能にあふれている。 8章: 言葉の伝わり方について。 台紙ごと姉と一緒に嫁ぎゆきヤマザキじゃないパンを買う春 →俵さんと同じように私も寂しさを読んだ歌だと思ったが、前からヤマザキ以外のパンを買いたかったのかもと解放の視点にハッとさせられた。 10章: AIと人間の創作の違いについて。 俵さんの読んだ「一人称あまり使わぬ日本語に」の上の句に対してAIが出力した「君の心を隠しているか」という下の句、めちゃくちゃ良い!笑 たくさん出力した中から選んだとのことで、この選ぶ基準に人間のセンスが出る。私の働いている音楽業界でもAIの侵食が話題をかっさらっているが、結局はAIを使う側の人間のセンスが反映される点において芸術家の存在価値は残るのかもしれない。 11章: 生ビール買い求めいる君の手をふと見るそしてつくづくと見る 贅沢な言葉の使い方が素晴らしい!並の人だとどんな手か描写してしまいそうだが、見る視線にフォーカスを当てている。 限られた文字数だからこそ感じられる贅沢。言葉の濃度が大事で、濃すぎても薄すぎてもいけない。
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