孫正義、柳井正、カルロス・ゴーンをはじめ、ボビー・バレンタインや岡田武史など著名人から日本の将来についての熱い提言集
震災前から企画されていたらしく、幅広く日本の将来について語られている
正反対な意見同士もあえてそのまま載せられており、良し悪しは読む側に委ねられているのが面白い。
「海外志向を持つこ
...続きを読むと」「女性をもっと採用すること」が共通してよく出ていた提言。
・政府が正しい対応をしない場合、事業者が率先して必要なサービスを提供すべきであるという新しい発想(セブンイレブン・ローソン)
・日本でダイバーシティを推し進めるならばもっと女性を採用すること
・日本企業の多くは「最高財務責任者(CFO)」がいない
・時間をかけてビジョンを作り、それをシンプルに説明し、人々にとって意味のあるものにするべし
→資生堂「日本をオリジン(起源)とし、アジアを代表するグローバルプレイヤーになる」
・日本国民の貯蓄は「郵便貯金」などに預けれられていたため国内外を問わず新しいエネルギーには流れなかった
・以前の取締役会:社員が入念に準備した資料を40分かけて読み、その後10分コメントを述べる
現在の取締役会:会議前に十分に資料を読み込んでおき、会議はほとんどディスカッション(資生堂)
・海外経験は上級幹部職を目指す人材の必須条件(P&G)
・新規開発案件で社外の企業や提携先が何らかの形で参加しているのがほとんど(コネクト&デベロップ<P&G>)
→競合、消費者、起業家、学術機関、発明家と幅広い
・少子高齢化を世界で最初に迎える日本は、「介護ビジネス」のノウハウを得る事で世界から必要とされる国になる(島耕作作者 弘兼憲史)
・孤独な育児が2人目の出産意欲をなくす(小室淑恵)
・人間開発指数(HDI)8位、女性活躍度指数(GEM)59位
→これだけの差がある国は先進国では他にない
→女性の潜在労働力を使えていない
・「自ら機会を創りだし、機会によって自らを変えよ」:リクルート社スローガン
・「クールジャパン」クールを自称する経済産業省はまるでテティーンエイジャーの娘の友だちに受け入れてもらおうとして
彼らのスラングをでたらめに使う中年の父親のように浮いてしまう
→クリエイティブツーリズム(技術への情熱)を日本の新たなブランドにすべし(クリストファーグレイブス)
・フォードストーリー(HP)はお手本サイト
→アクセスしたファンが刺激を受けて自分のストーリーを語りだし、自分でもコンテンツを創造し始めるサイト
→人口統計に基づく顧客層やグループの設定に加えて、消費者自らの情熱からつながりが生まれているオンライン上のグループにも注目すべき
・俵屋の精神は300年変わらないが、その精神を受け継ぐためにスタイルは変えていかないといけない(京都 俵屋旅館 11台目女将佐藤さん)
→伊勢神宮が20年ごとに建て替えられるのと同じ
→宮崎駿:広重が使ったプルシャンブルーを用いて、神道の教えを取り入れてアニメ映画を制作した
・グローバル化という均質な時代だからこそ、ローカルであることが新しい、特別な力を持つようになった
・「アウトサイド・イン」思考でイノベーションの成長を促す