作品一覧

  • 歴史のなかの地震・噴火 過去がしめす未来
    -
    1巻2,860円 (税込)
    地震研×史料編纂所――東大駒場の人気講義 3・11の津波は平安時代にも起きていた。 地震学と歴史学双方からのアプローチで 過去の災害を読み解き、未来に備える。 数百年から数千年の間隔で発生する過去の大地震や火山噴火の実態に、歴史学と地震学の連携により迫る。東日本大震災の津波は平安時代の貞観津波の再来なのか、繰り返す南海トラフの地震はどこまでわかっているのか。歴史から将来の災害予測につなげる文理融合のアプローチを紹介する。東京大学出版会創立70周年記念出版。 【主要目次】 はじめに――過去の地震・噴火を読み解く 1章 東北の地震 1-1 東日本大震災の地震と津波 1-2 平安前期の火山噴火と地震 1-3 三陸地方の歴史地震 2章 南海トラフの地震 2-1 南海トラフの巨大地震―その繰り返しの歴史を概観する 2-2 古代・中世の南海トラフの地震 2-3 宝永の地震と富士山噴火 2-4 安政の地震 2-5 地震発生の長期予測と被害予測 3章 連動する内陸地震 3-1 熊本地震と兵庫県南部地震 3-2 天正地震 3-3 文禄畿内地震 3-4 文禄豊後地震 4章 首都圏の地震 4-1 関東地方の地震のタイプと大正関東地震 4-2 中世の相模トラフの地震 4-3 元禄関東地震 4-4 安政江戸地震 4-5 関東地震の繰り返しと長期評価 5章 歴史地震研究の歩みとこれから
  • 中世の東海道をゆく 京から鎌倉へ、旅路の風景
    4.0
    1巻880円 (税込)
    弘安三年(一二八〇)十一月、ひとりの貴族が馬に乗り、わずかな随伴者とともに東海道を京から鎌倉へと向かっていた――。中世の旅路は潮の干満など自然条件に大きく左右され、また、木曾三川の流路や遠州平野に広がる湖沼など東海道沿道の景色も、現在とはかなり異なっていた。本書は鎌倉時代の紀行文を題材に、最新の発掘調査の成果などを取り入れ、中世の旅人の眼に映った風景やそこに住む人々の営みを具体的に再現するものである。
  • 中世の東海道をゆく 京から鎌倉へ、旅路の風景

    Posted by ブクログ

    中世の東海道。近世とはまた違った風景。特に地形の観点から探る。

    東海道53次。確立されたのは江戸時代。それまではまた異なる複数のルートが存在したという。

    本書は中世の紀行文を基に当時のルートを再現する試み。

    木曽川などの乱流地帯、淡水湖だったとの説が根強い浜名湖。近世でも難所であった天竜川、大井川、富士川は流路が一つでなく扇状地を複数の小河川だった事実など。

    現代とも近世とも異なる沿線風景。歴史が専門の筆者。ことのほか地学が多い科学的な視点は新鮮でした。

    0
    2021年04月22日
  • 中世の東海道をゆく 京から鎌倉へ、旅路の風景

    Posted by ブクログ

    中世の東海地方が中心に書かれていて興味深い。
    特に今切の箇所は完全に淡水湖で外界と接点がなかったわけではないということを改めて知る。

    0
    2019年12月09日
  • 中世の東海道をゆく 京から鎌倉へ、旅路の風景

    Posted by ブクログ

    昔の紀行文などの資料に基づき、中世の東海道の景観を復元していく。資料の記述について当時の潮汐時間や日の出時間を現代の技術で算出し資料の記述の必然性をあぶりだして行く。
    なぜ、その時間にそこを通過しなければならなかったのか、なぜそこに泊まる必要が在ったのか
    当時の東海道の状態も合わせて、納得させられる。
    浜名湖が明応地震によって大きく姿を変え津波によってそれまでの東海道も大きく姿を変えた事が本書でのべられているが、

    0
    2012年11月10日
  • 中世の東海道をゆく 京から鎌倉へ、旅路の風景

    Posted by ブクログ

    40年くらい前に新城常三氏が展開して以降、進んでいるとは決して言い難かった中世交通史の研究領域を広げていくのにいいキッカケになるんじゃないかなぁ、という感じの本。
    鎌倉時代の貴族飛鳥井雅有の旅日記を元に木曾三川や浜名湖の変遷を地理学的にも判断しながら追っており、中世の東海道が近世以降に整備された人工的な道とは違い、自然環境にあわせて通り道や宿場ですら変わっており近世東海道交通史を研究していた私としても目からウロコの場面が多かった。
    近世交通史を研究していて、制度的な事と絡めて考えたい人はそれがどれだけ大変なことだったのかと言うのを思い知るために読んでみてもいいかも。(笑)

    0
    2012年03月11日
  • 中世の東海道をゆく 京から鎌倉へ、旅路の風景

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [ 内容 ]
    弘安三年(一二八〇)十一月、ひとりの貴族が馬に乗り、わずかな随伴者とともに東海道を京から鎌倉へと向かっていた―。
    中世の旅路は潮の干満など自然条件に大きく左右され、また、木曾三川の流路や遠州平野に広がる湖沼など東海道沿道の景色も、現在とはかなり異なっていた。
    本書は鎌倉時代の紀行文を題材に、最新の発掘調査の成果などを取り入れ、中世の旅人の眼に映った風景やそこに住む人々の営みを具体的に再現するものである。

    [ 目次 ]
    序章 干潟をゆく―鳴海
    第1章 旅立ち―京・近江
    第2章 乱流地帯をゆく―美濃
    第3章 湖畔にて―橋本
    第4章 平野の風景―遠州平野・浮島が原
    第5章 難所を越え

    0
    2011年04月01日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!