作品一覧 2022/02/25更新 近代ロシアと農村共同体 改革と伝統 試し読み フォロー ぼくは痴漢じゃない!―冤罪事件643日の記録― 試し読み フォロー ロシアドイツ人――移動を強いられた苦難の歴史 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 鈴木健夫の作品をすべて見る
ユーザーレビュー ぼくは痴漢じゃない!―冤罪事件643日の記録― 鈴木健夫 痴漢えん罪に巻き込まれた人がどのような物理的環境、心理的状態に置かれるのか。 痴漢を疑われた時点でどう対処すべきなのか。 刑事司法全体に潜む問題点とは。 今から約20年前の事件(平成10年発生)であるが、果たしてどの程度刑事司法は進歩したであろうか。 Posted by ブクログ ぼくは痴漢じゃない!―冤罪事件643日の記録― 鈴木健夫 事件や事故に巻き込まれて人生が一変することがある。交通事故や犯罪など大方は因果関係が明らかか被害者の立場の場合だ。ところが、痴漢冤罪の場合は様子が違う。身に覚えのないことで、それだけに有効なアリバイも主張できず、さらには「出るとこに出れば潔白が証明される」などと思ってしまう。そもそも、痴漢の取り締ま...続きを読むり自体が普通じゃない。池袋駅に「おい痴漢! いいかげんにしろよ おいチカン!!」という垂れ幕がかかっているが、この何ともいえないおかしな感じがそのまま痴漢取り締りの世界観と共通するものがある気がする。 この本は痴漢の疑いで逮捕され、2年に渡る裁判の末に無罪判決となった鈴木健夫さんの著書。読むと本当に法治国家の弊害、役人社会の弊害をまざまざと見せつけられる。市民の味方だと思っていた警察や司法の横暴具合は、読んでいてこんな社会で生活しているのが恐ろしくなってくるほど。警察の聞き耳もたなさ具合も異常なくらいだし、裁判が何を解決してくれるんだろうとも思う。こうした場に関わる人たちは、人の人生を何だと思っているんだろう。鈴木さんも無罪を勝ち取りはしたけれど、社会を信じられなくなった傷は相当に深かったようで、それは現在の鈴木さんのブログなどを見ても感じられる。 Posted by ブクログ ぼくは痴漢じゃない!―冤罪事件643日の記録― 鈴木健夫 学生時代は満員電車通学だった為、よく痴漢には遭遇した。痴漢行為には憤りを感じるし、痴漢なんぞ警察に突き出してやりゃ良かったわと思う事もある。けれど、やってもいないのに「痴漢」呼ばわりされた場合、その相手の人生はメチャメチャになる。最近は女性も強くなって痴漢を突き出すことが「カッコイイ」「勇ましい」風...続きを読む潮があり、それはとてもいいことだと思う。けれど、本当にコイツだという確証もない場合や、ましてや痴漢の場合は女性の証言が正当性を持って受け入れるのを良い事に、強請りタカリに利用する輩もいる。そのあたりの事も鑑みて、痴漢行為については刑法を考えるべきではないのか。していない行為に対して、「しました」と言って罰金を払うのが一番傷の少ない方法だなんて、歪んでいるとしか思えない。 警察は捜査をするのが仕事のはずが、自供させ、犯人に仕立て上げる。お巡りさんは正義の味方だと胸を張って言える警官はどれだけいるのだろう。 Posted by ブクログ ぼくは痴漢じゃない!―冤罪事件643日の記録― 鈴木健夫 痴漢冤罪の被害を受け、無罪判決が出るまでの法廷での戦いを本人と弁護士が語ったドキュメンタリー。 痴漢冤罪は、映画「それでもボクはやってない」が公開されるなど一時話題になった。 警察のでたらめさは以前から広く知られているが、その後「厚労省証明書偽造事件」での証拠捏造などで、検察も全くあてにならないこ...続きを読むとが明らかになった。 立法・行政のダメっぷりに加え、司法もごらんの有様である。 本自体は冤罪という落とし穴に嵌められた一小市民(作者の方、ごめんなさい。でも、そうですよね)の右往左往するさま、そして会社を首になって転落していくさまがリアルで、背筋が寒くなる。誰にとっても明日は我が身、かもしれない。 Posted by ブクログ ぼくは痴漢じゃない!―冤罪事件643日の記録― 鈴木健夫 恐ろしい冤罪事件。日本の警察は誰も信じていないのに、いまだに逮捕=有罪と錯覚させる報道と、それに従ってしまう様々な組織。たかが5万円の罰金事件を2年かけて冤罪を証明する。それにしても、権力による横暴、暴力はひどいし、冤罪が確定した場合で、それ以前の生活を取り戻すことが絶対にできない今の状況はひどすぎ...続きを読む。国家補償は見直す必要があるだろう。 Posted by ブクログ 鈴木健夫のレビューをもっと見る