久しぶりに読んだけど、やっぱりいいな。また何度も繰り返し読むんだろうな。
特に中国編。この胸の抉られ方は木原音瀬だと思ったけど、今読んでも確信は深まる。
紅蓮は痣でからかわれてたいか捻くれて劣等感たっぷりで性格最悪。寝台に腰掛けて靴下を脱がせるのがオッケーの合図とか小悪魔。言葉も舞台が中国だからか
...続きを読む古風な漢字で雰囲気のある淫靡を醸し出してる。木原音瀬(決めつけ)感たっぷり。いい。たまらなく好き。
エジプト編も好きだけど中国編は名作。
かんざしや瑠璃や鷹峻の美しさの描写。
鷹峻がいなくなってから大切さに気付く。
立場を利用するために近づいたのに、盲目になり立場を捨てた鷹峻を愛してることに気付いて、(それに気付いてた鷹峻)やっと目が治る瑠璃を手に入れたのに。切ない、苦しい、辛い。
そして、小冊子で更に打ちのめされる。
↓以下、最初読んだときの感想メモ。この時も寸分の疑いもなく中国編を書いたのは木原音瀬と決めつけてる。
生まれ変われるってわかってるからいいけど、エジプト編切ない…涙。切なく、美しい話だった。
古代中国編
きたきたきたー木原音瀬でしょこれ。この受のひねくれ方、読後の胸の痛み、かきむしられよう、胸が痛くて眠れない…木原音瀬に心を掻き乱され眠れない夜を私は何度体験するんだろう。
そしてエロス。漢字の使い方、紅蓮の作るかんざしや攻の美しさ、すれ違う愛...表現が極上。なんて悲しく美しい物語なんだろう。名作。