作品一覧 2022/04/08更新 空港の大問題がよくわかる 試し読み フォロー 消費増税は本当に必要なのか?~借金と歳出のムダから考える日本財政~ 試し読み フォロー 入門テキスト 社会保障の基礎(第2版) 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 上村敏之の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 空港の大問題がよくわかる 上村敏之 / 平井小百合 イギリスにいたときにJALの破綻での関空・ロンドン便の廃止やANAのロンドンオフィスの大リストラなどを目の当たりにしたことがあったほか、イギリスではフルにお世話になっていたイージー・ジェットタイプのLCCがいよいよ日本でも登場し、先日「ガッチリ・マンデー」でも放送されていたこと、また、伊丹と関空の経...続きを読む営統合なども話題もあったため、ちょっと興味を引かれて読んでみました。 今まで知らない世界でしたが、この本を読んで、日本の航空業界や空港経営の直面している問題が、結構クリアにわかったような気がしました。 単にこれまでの航空政策を批判するだけでなく、地方空港の赤字も、それを住民一人当たりの額に直すと数百円程度となるが、利便性と天秤に掛けてそれを許容するかしないかと考えることが、冷静な議論として重要、という指摘には目から鱗が落ちましたし、単にこれまでの航空政策を批判するだけでなく、具体的にポジティブな改革の方向性を提言しようとしているところが、読んでいて共感できました。 薄い本ですが、なかなか内容は濃かったです。 Posted by ブクログ 空港の大問題がよくわかる 上村敏之 / 平井小百合 空港の大問題が良くわかりました。 現在の空港は、赤字だらけ。ほとんど黒になっているところはありません。でも、筆者はそれでいいとおっしゃる。なぜなら、空港はインフラだから。 ただし、その赤字幅は最大限に減らすべき、とも言っている(はず)。赤字を減らす方法はなかなかないが、海外の例に学べば、空港ター...続きを読むミナルビルで稼ぐことがいいようだ。 空港ターミナルに人を呼ぶような仕組みになっていれば、ビル自体は儲かるので、空港と連結決算になっていれば空港本体の赤字幅も解消できる。能登空港のように、行政機能を持たせたり周辺地域の活性化を主目的にチャーター便を飛ばすなどのさまざまな「工夫」が必要である。 全国にたくさん散らばっている地方空港は、そうして生き残る道を見つけて「経営」しないと、いつまでたっても地域の金食い虫で、地域住民からもいい顔をされない。住民と一緒になって空港の存在意義や活用の仕方を考えていくことがよいのだ。 地域社会学を学ぶ上では、読んでおくと理解が深まる一冊ではないだろうか。 Posted by ブクログ 空港の大問題がよくわかる 上村敏之 / 平井小百合 日本の地方空港が抱える問題について論じられています。「血税空港」に対して海外の空港事情に詳しく、LCCなどの可能性についても言及されています。 Posted by ブクログ 消費増税は本当に必要なのか?~借金と歳出のムダから考える日本財政~ 上村敏之 (なぜ消費税が選ばれるのか?)……「中立」「公平」、税収を確保できる。法人税や所得税は✖ 人頭税……所得の有無にかかわらず、国民一人に対して一定額を課税する租税。所得のない人でも負担せざるを得ず、公平でないという批判があった。消費税は人々の消費行動はそれほど大きく変わらないことから、消費税は中立な租...続きを読む税だということになります(税率引き上げ時は駆け込み需要があり中立とは言えない)。消費税から得る税収によってまかなわれる社会保障4経費は、年金、医療、介護、少子化対策であり、これらは誰でもが一生に一度は受けるサービスです。 (公債はどんな特徴を持つの?)……公債は自発的、短期間での財源確保が容易です、元利償還の時期を将来にずらすことにより、負担の発生時点を分散できます。 (財政が破綻するの?)……財政破綻が現実化するかどうかは、財政だけでなく、他の経済の状況はもちろん、債券市場の参加者の状態にも依存します、そのため、財政破綻がいつ起こるかということを予測するのは簡単ではありません。 (福祉国家が支援される理由)……誰でも最も恵まれない人になる可能性があるならば、その場合でも生きていけるよう、人々は社会保障制度を充実させるはずです。 (迷走する福祉国家)……日本をはじめとした多くの先進国で、家族のあり方が多様化しています、核家族化が進み、単独世帯、共稼ぎ世帯が増え、家族で老人や子どもを世話することは困難になってきています、こうした家族の限界を、年金制度、介護制度、子育て支援制度によってカバーしようとしているのが政府です、家計と企業のために財政をかくだいしたがゆえに、政府は財政危機に陥ったのです。 Posted by ブクログ 空港の大問題がよくわかる 上村敏之 / 平井小百合 5/26:またも政治の3流ぶりを知ることになりました。 以下、分かった問題点 ・国も自治体もどんぶり勘定で、会計が全く不透明。どの空港の赤字がどれなのかすら満足に分からない。 ・航空事業に関する国策がない。遅い。よって既得権益を多分に抱えるJAL/ANAの負債をふくらませることになった。 ・JAL/...続きを読むANAを国が保護する必要は世界の例を見ても全く無く、つぶして外資や第三者が再建する英断に踏み切れなかった ・世界の空に対する日本の空港の相対的な位置の低下を認識していないので韓国/シンガポール/中国に食われて、日本パッシングが進む。 ホント嫌になります。 Posted by ブクログ 上村敏之のレビューをもっと見る