「誰か悪事をなしたのか?いや、その人は自分自身に悪事をなしているのだ。」
「ものごとがまことしやかな印象をもって立ち現れるときは、横たえて丸裸にし、いかに取るに足らないものかをよく観察し、礼賛することばをすべてはぎとってしまわなくてはならない。」
「いつも考えていることが精神をかたちづくる」
...続きを読む「なんと恥ずべきことか!わが人生では肉体がまだもちこたえているというのに、魂のほうが先にくたばってしまうとは。」
「思い込みを捨てれば不平は消える」
「苦痛と思うから苦痛になる」
「他人には、その人なりの判断基準があって、その基準にしたがって発言し、行動するからだ。」
「苦痛には限界があり、苦痛を増大させるのは想像力だということを記憶さえしておけば、苦痛は耐えられないものでも永久につづくものでもない」
「熱中している内容で人間の価値は決まる」
「肉体も安定しているべきだ」
これまで読んできた啓発本と同じような内容も含まれており、賢者の思考はやはり同じ道筋を辿るのだなと感心した。
自助論は成功者の苦労話を集めた、こちらを奮起させる内容であったが、自省録の方はより日常的で、具体的で、リアリティがあったと思う。納得できる言葉が多く、とても為になった。