少し前に簿記を勉強していて(結局出張のために未受験)、会計の概要を掴むために手に取った本。マンガなのですぐに読めるし、ストーリも面白い。導入として読むには非常に良い本であると思います。
・全ての会社は「お金を集める」、「投資をする」、「利益を上げる」この3つの活動をしている。これらの活動を数字で
...続きを読む表したのが財務3表。
・「複式簿記」を一定の決まりに従って帳簿に記帳したものが「試算表」
・財務3表の5つのつながり。
①PLの「当期純利益」がBSの「利益余剰金」とつながっている。
②BSの右と左は一致する。
③BSの「現金及び預金」とCSの「現金の残高」は一致する。
④PLの「税引前当期純利益」をCS(間接法)に。
⑤直接法と間接法のCF計は一致する。
・商品はPLに費用として計上する方法、BSに在庫として計上する方法の2つがある。
・会計の基本事項(5つ)
1.企業が行っている基本活動は、お金を集める→投資をする→利益を上げるの3つであること。
2.この3つの基本活動をPL、BS、CSという3つの表を使って表していること。
3.PLは正しい利益を計算するための表であり、正しい利益を計算するために売掛金や減価償却費といった新しい概念が作り出されたこと。したがって、PLの利益と現金は一致しない。この売掛金や減価償却費などの現金の動きを伴わない取引が分かればPLは理解できること。
4.BSは「どうやってお金を集めてきたか」と「そのお金を何に投資したか」を表すと同時に、組織の正味財産を計算する表であること。
5.財務3表を一体にして、企業のそれぞれの取引が財務3表上にどのように記載されるかがわかれば会計の全体像が理解できること。