ユーザーレビュー 物語 ヴェトナムの歴史 一億人国家のダイナミズム 小倉貞男 中国が侵略を行うたびに、民族の英雄が颯爽と現れ、多くの犠牲を伴いつつも撃退する。物語のタイトル通り、ヴェトナムの歴史が時の指導者と共にダイナミックに語られていて非常に読み応えがありました。この国の歴史を見ていると、ホー・チ・ミンが共産主義社会の達成よりも、独立の方に力を入れていたのも大いに納得です。...続きを読む国自体は決して大きくはないベトナムですが、侵攻を受けた時には力強く奮闘するギャップが、この上なく魅力的ですね。 Posted by ブクログ 物語 ヴェトナムの歴史 一億人国家のダイナミズム 小倉貞男 ベトナムの歴史について最も読みやすくかつ観光にとても役立つ本である。観光名所を意識して書いているのかもしれない。ホーチミンがバック・ホという名前で呼ばれ、死んだときに北中南に3つに灰を分けて丘陵に埋めて、植林をせよと遺言したにも関わらず、死体を保存されて、スターリンや毛沢東と同様にさらされるという悲...続きを読むしい現状の矛盾が理解されるであろう。ベトナム戦争というとアメリカとの戦争の本が多いが、この本では中国との戦争が多く描かれた後でフランスとの戦争が多くえがかれているので貴重な本として考えられる。 Posted by ブクログ 物語 ヴェトナムの歴史 一億人国家のダイナミズム 小倉貞男 ベトナム関連の原稿を書くに当たって基礎知識として読んだ本。 「物語」というほどではないが、各時代の人物にスポットを当ててやさしくベトナムの歴史を概観できる本になっている。 30年近く前の本なので当然21世紀以降のことは書かれていないし、ホーチミンによる建国までがメインであり、ベトナム戦争のことはほん...続きを読むの数行しか書かれていないのでそのあたりが知りたい人は注意。 ベトナム人名が覚えられず(グエンさんとファンさん多過ぎ問題)、細かいことはさっぱり覚えられなかったが、ベトナムの文化や国民性がどのように醸成されていったかが学べて良かったと思う。 Posted by ブクログ 物語 ヴェトナムの歴史 一億人国家のダイナミズム 小倉貞男 歴史的な疑問。 ベトナム戦争とは何だったのだろう。 これを知りたくて、この本を手に取る。 紀元前から始まる物語は長期で 登場人物も多いし 土地の名称や地理も 馴染みがないので、苦戦する。 読む前はなんとなくヴェトナムに 良いイメージが無い。 それと何故かホ・チ・ミン氏に悪い イメージを持っていた...続きを読む。 今まで見たり聞いたりした メディアの情報のせいだろうか。 随分誤解していた。 ベトナム戦争について知りたかったのに 残念ながら、その前で本書は終わる。 でも、それ以前の事を知っておかなければ これから起こる戦争の 理解が不足することを読んで分かった。 中国との関係。周辺諸国との争い。 数々の王朝の勃興と権力争い。 民族、宗教、文化 フランスの植民地支配 封建社会か民族的民主主義か。それとも共産主義か いろんなことが絡み合って 複雑化して当時何が正しいのか わからなかっただろう。 そういう混迷な時期を乗り越えて 今のヴェトナムがあることを 深く胸に刻み込んだ。 数多のヴェトナムの 平和を願う偉人の 言葉に感動した。 さあ、まだベトナム戦争が残っている。 性根を据えて読むことにしよう。 Posted by ブクログ 物語 ヴェトナムの歴史 一億人国家のダイナミズム 小倉貞男 ベトナムの歴史を改めて学びなおすために再読。 重要人物を中心にベトナムの歴史を誕生から現代まで横断的な勉強できます(ベトナム戦争は割愛されてます) ベトナム人の歴史人物はホーチミンぐらいしか、日本人は知らないと思うので、結構苦戦するかもしれません… ただ、出張や駐在で現地に行っている方は、ベト...続きを読むナムの道によく使われている人物が沢山出てきますので、馴染みのある名前の活躍を読める楽しさがあるかと思います。 私は人物名を覚えることは諦め、各国との関係性や出来事に意識を向けて読んでいました。 中国はもちろん、ラオやチャンパ(今のカンボジア)とも戦いが続く歴史は、今のベトナム人の精神を形作っているのだと改めて思いました。 ○トリビア ベトナムという国名はベトナム自身がつけたものではない。中国の清朝が名付けさせたもの。 1000年に及ぶ中国支配の時代で中国の直接支配、又は影響が及んだのは省、県レベル。 ディンポリンやレホアンの王の周囲は素朴な農民のような生活をしておりる漢語が読めなかった。レホアン(10世紀の王)も文字が分からなかった。 『リ・チャン時代』は仏教から儒教への転回、助走の時代となった。 明はベトナム人古来からの風習である男子の刺青、女子のおはぐろの風習を禁じた。 フランスの植民地教育は基本的に教育水準を向上させることにほとんど関心がなかった。 Posted by ブクログ 小倉貞男のレビューをもっと見る