NHKなどで彼を初めて知り、始めは好きなことだけただ淡々とやっている本物の専門バカなのではないかと思った。
しかしこの本を読んで、彼が真摯に研究に取り組み、そして科学の発展につなげようとする姿勢を感じたので、
同じく科学に携わっている者として学習、共感できた。
何より、彼がモットーとする、
al
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という、研究結果から何かを発見して次につなげようとする「姿勢」に、
研究成果を上げるためには、チャンスを逃さないゆみない努力と、蓋を開けてみると何が出てくるかわからない材料科学の分野で特に必要とされるであろう洞察力が必要なのだと感じた。
また、科学技術が分野毎にもっと深く掘り下げられて洗練されれば、科学は発展して行き、社会で解決が叫ばれている問題によりクリティカルなアプローチができるはずだとしている。環境問題などで科学発展の功罪も叫ばれている中、敢えて科学の側から真っ向に対策を考えていく気概に、非常に興味を持った。