原発、放射線の是非について最低限、踏まえなければならない事実がたんたんと述べられている。しかし、これを読み込んで議論できる人はどれだけこの日本にいるのだろう。
私は感情的に原発はダメ、理性的には仕方なかろう、という立場だったが、本書によって、大幅に立ち位置を変えざるを得なかった。まさしく、「冷静」
...続きを読むになったわけだ。
分かったことは、
・エネルギーの問題を極端に論じてはいけない。
・医療と被曝のことは意識的になった方がよい。
・喫煙は放射線被曝が絡む。
・放射能という現象にあまりに神経過敏になる必要はない。
・放射線殺菌技術の吟味。
・核テロは実害よりも心理的パニックが怖い。
・被爆の遺伝性はほぼない。
・原爆で死亡した人のほとんどが爆風と熱線。放射線は1割。
・日焼け止めはメラノーマ対策のとしてはいまいち。
・日焼けマシンは発がん要因。
・地球生物は放射線に耐えるために進化した部分をもっている。
・従来の太陽エネルギー発電はメガワットあたり、原発より放射線量が多い。
・石炭発電はさらに多く、100倍。