京セラの創業者、名誉会長の稲盛和夫の生い立ちから近年までの軌跡。
生まれてから学生時代、創業時から急成長時代・不況をへて近年まで、疾走感のある氏の人生のまとめ的な本。
いまはもう京セラってなにやってる会社だかわかんないほど、広い範囲で製品を扱ってて、でかくて会社像もよくわかんないんだけど、少なくと気
...続きを読む風みたいなのは知ることができた。
1から始めてでかくなるだけあって、それなりの人間ドラマがあるわけですな。
結局やっぱ典型的な日本人経営者像が頭に残る。
本人はエンジニア出身なわけだけど、寝食を忘れるくらいの仕事への執着、徹底的な管理、新技術の開拓の熱意…などなど。
全部がいわゆる「志」をベースにして、その志を共有できる人材が集まって「同志」となり、急成長の基盤が形成されて、上記のようなハードワークが社風の組織が出来上がる。
現場の作業員や新入社員と熱意を語るコミュニケーションシーンも多くて、人間臭い典型なリーダー像。
新歓コンパで氏の近くに集まった新人が、熱いトークに耳を傾ける写真が(絵に描いたようで)妙に印象深い。
いまはよくわかんないけど、当時はベンチャーど真ん中な会社だったんだなと…当然、仕事人間の稲盛氏が中心。
伸びのある会社は激務が大前提。