作品一覧 2017/03/25更新 ひろさちやが聞くヒンドゥー教の聖典 試し読み フォロー 仏教の思想 試し読み フォロー 仏教の思想【全12冊 合本版】 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 服部正明の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 仏教の思想 9 生命の海<空海> 梅原猛 / 宮坂宥勝 本書は大きく3部構成からなっています。1部は宮坂氏による空海および真言密教の解説。2部は宮坂氏と梅原氏の対談。そして第3部が梅原氏の論考です。対談が読みやすいというのもありますが、全体を通して、難しすぎず易しすぎずというレベルに書かれていて非常に好感が持てました。確かにいきなり本書から密教の勉強をは...続きを読むじめようとすると厳しいかもしれませんが、例えば『密教』松永有慶、などを読んだ後であれば、十分読み進めます。レベルが低すぎることもなく、かなり難しい用語も適宜解説を加えながら述べられています。梅原氏の論考がある分、他の密教関係の本よりも独特な解釈があったり、西洋哲学との比較があったりと、興味深く読みました。タイトルに「生命の海」とあるように、真言密教を生命礼賛の教義として解説されています。 Posted by ブクログ 仏教の思想 5 絶対の真理<天台> 田村芳朗 / 梅原猛 鎌倉祖師たちの基となった天台教学を少しでも知りたくて読んだ。日本天台はほぼ智顗の直輸入らしく、知りたかった最澄の生涯についてはあまり触れられていない。ただ、やはり一向大乗戒壇設立については大きな功績として強調されていた。 智顗の教相判釈、法華経の構成や内容、華厳との違いが第一章で詳しく説明されて...続きを読むいて勉強になる。 一見すると脇道にそれていくように思える西洋哲学、キリスト教、生物学、物理学などの話も、結局は天台思想に繋がっていく。これも「多即一」を表している?と思いながら興味深く読んだ。 Posted by ブクログ 仏教の思想 1 知恵と慈悲<ブッダ> 増谷文雄 / 梅原猛 最高に面白かった 因果律であるところの「縁」を説く釈迦が なぜ「無常」や「無我」などの因果を否定する ようなことを話すのか……… その理解がとても深まった 後編でとても心に残るのは ヤスパースが仏教学者に質問するシーン オリエンタリズムがあるのは むしろ西洋に憧れた東洋人にこそ 根強いのでは...続きを読むないかと思わされる Posted by ブクログ 仏教の思想 12 永遠のいのち<日蓮> 紀野一義 / 梅原猛 日蓮について最初に読む本であるとは思わないが、独自な視点がいくつかあり、必読文献である。 紀野一義は日蓮の人物像と信仰の本質を突く。 紀野に比べて、全体的にオーソドックスな梅原猛だが、日蓮の歴史哲学について触れる部分は独自性がある。日蓮は陰がないという指摘も意義深い。 昭和44年の著作なので、事...続きを読む実関係はいくつか修正が必要な本。 ・中世の祖師の蒸発時代の存在 ・日蓮の意識の中で神々の存在は大きい ・日蓮は生涯の大事のとき、いつもひとりになろうとした ・「死して候はば、必ず各々をもたすけたてまつるべし」 ・千日尼という名前は日蓮の命名 ・「日本一のえせもの」 Posted by ブクログ 仏教の思想 2 存在の分析<アビダルマ> 上山春平 / 櫻部建 北伝仏教で基礎学と言われる倶舎論を、初心者でも学べる数少ない書籍。入手の容易さや文庫故に安価であることも考慮に入れると、唯一の入門書と言っても過言ではないだろう。 最近では南方上座部の瞑想法の実践者も増えていることから、上座部のアビダンマの解説書はいくつか出版されている。しかし、大乗仏教の基礎と...続きを読むなっているのは、上座部ではなく、本書で解説されている説一切有部のアビダルマ、具体的には世親の書いた倶舎論のものだ。 したがって、大乗への思想的な流れを知りたい人、大乗の基礎学に関心がある人には、本書が最良のアビダルマ入門書となるだろう。 Posted by ブクログ 服部正明のレビューをもっと見る