クラシックのギタリストである著者の初エッセイ集。
現役のトップクラスのアーティストで、タイトルにもギターの文字が入っていることから、音楽の話題が中心かと思ったらそうでもなく、むしろ音楽よりも自分の心情や、人との関わり等、音楽外の話題が多かった。
実は私は、著者の演奏はコンサートはもちろん、CDで
...続きを読むすら聞いたことがなく、著者については美人クラシックギタリスト、程度の知識しか持っていなかった。しかし、本書を読むと、順風満帆でアーティスト人生を歩んできたわけではなく、ギターが弾けなくなるような体の故障も数度経験し、一時は活動休止まで追い込まれ、そこから這い上がって現在の活動再開に至ったという話を読んで、がぜん彼女がどんな音楽を奏でているのかに興味がわいてきた。
まずはCDを聴いてみて、さらに興味がわけばコンサートへも行ってみようかな、という気になっている。