博士課程に在籍中、もしくは学位取得後の様々な生き方が紹介された本。
現在、博士課程で論文が学術雑誌になかなか採択されず苦戦しており、でも今後はポスドクになる予定の立場として興味深く読みました。
この本に出てくるのは、日本では誰もが知っているいわゆる一流の大学を卒業された方ばかりです。そのような能
...続きを読む力のある博士号取得者の活躍の場が少しずつ増えてきていることは喜ばしいと思います。と同時に、このような立派な経歴を持っていても苦労は絶えず、その裏で語られることのない数多くの博士号取得者がどうなっているのか想像すると決して楽観的にはなれません。
でも、結局はアカデミアであろうが他のフィールドであろうが、道を切り開くには諦めずにリスクを取ってチャレンジしていく姿勢が大切である、ということなのだろう。その上で、道自体は私たちが思っている以上に多様であるというメッセージだと受け止めました。