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「高梨友宏」の「美的経験の現象学を超えて : 現象学的美学の諸相と展開」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「高梨友宏」の「美的経験の現象学を超えて : 現象学的美学の諸相と展開」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
R・オーデブレヒト、M・ガイガーの現象学的美学思想を読み解くとともに、K・フィードラーの芸術学を現象学的美学の観点から見なおそうとする試み。
オーデブレヒトは、美的対象は論理的・概念的対象とは異なり、フッサールの志向性分析によっては十全に把握できないと考えた。だが、彼は他方で、フッサールの「構成」概念を「創造」と捉えなおすことで、芸術家がみずからの「人格性」を芸術作品において開示する際の美的価値体験を分析する手がかりを獲得している。彼がめざしたのは、芸術的創作は「情動」という超越論的主観性の領野において、「人格性」という核から生じる「気分」を「構成」=「創造」する働きを分析することだった。