作品一覧 2019/12/26更新 アイミタガイ 試し読み フォロー アイミタガイ 試し読み フォロー ヴァネッサの伝言 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 中條ていの作品をすべて見る
ユーザーレビュー アイミタガイ 中條てい 相見互い、小さな助け合いが呼ぶ幸せの輪が織りなす短編集、のようで、実はところどころで繋がっています。 他のお話で出てきた繋がり探しが楽しくて、2周してしまいました。 特に娘に先立たれた両親の静かな悲しみを描くお話は、なかなか会えない両親を思って涙しました。 ささやかな毎日の中で、小さな...続きを読む思いやりが、実は大きな救いになっている。 そう思えた温かい作品でした。 また何周かしたいです。 匿名 アイミタガイ 中條てい 2018/4/9 相身互い。 短編集かとおもいきや、長編小説。 心洗われた。 毎日の通勤電車で会う人との妙な空気。分かるなぁ。 定刻の王/幸福の実/夏の終わり/ハートブレイク•ライダー/蔓草 Posted by ブクログ アイミタガイ 中條てい 2018.2.7 初めての作家さんやったけど、この感じ好きやなあ。さくさく一気読み。短編のようで実はつながってて。 『定刻の王』 毎日電車通勤してると、なんとなく覚える人が出てくるの分かる!おんなじ時間にみんな働きに出てるんやなあって。どこで何の仕事をしてるか勝手に想像してみたりして。 『ハート...続きを読むブレイク・ライダー』 中学受験って、それまで必死にやってきた小学生からするととても大きなことなんやろうな。朝早くとか遅くにでも、塾の鞄を背負った子供たちをよく見かける。ああ、なんて熾烈な闘いなんやろう。親も一緒に成長する機会なんやろうな。ここで転け方覚えなあかん、っていうおばさんのセリフが 耳に残った。 全体的にハートウォーミング。登場人物たちの名前が印象的。 アイミタガイ=相身互い、が、じわじわくる。 Posted by ブクログ アイミタガイ 中條てい 何度も泣かされた短編集。 各短編の隠された繋がりを見つけて温かい気持ちになる。 様々な理由で一歩を踏み出せず立ち止まる主人公達。 周りの人達との繋がりや奇跡により最後はみんなが笑顔になる! アイミタガイ…初めて知ったこの言葉は日本らしい素敵な意味を持ち、物語を明るく照らす。 特に「幸福の実」の90...続きを読む歳のピアニストこみちさん! 品があってしゃんとしていて、でもお茶目な面もある素敵な女性。 こみちさんの物語が一番泣けた。 幸せは日々の果実…日々の苦労や努力が養分となり、こぼした涙で実は熟す。 背中を優しく押してくれる物語だった。 Posted by ブクログ アイミタガイ 中條てい 最高に良かったです! もうね、大好きです。こういうお話。 登場人物がちょこっとリンクしてるんですが、 それも違和感なくて、見つけるのも楽しかったです。 #定刻の王 毎日通勤する電車で、同じ時間に乗り合わせる男性が妙に気になるサラリーマン・小山。 誰かにぶつかられても、つい「すいません」と言ってし...続きを読むまう小市民。 そんな彼が、ほんの少しの勇気を出したら…。 これすごくわかる~。私もつい「ごめんなさい」って言っちゃう。 で、「あれ、今のって私?…。まぁ、いいか。」となる。 はい!小市民です。(笑) でも、どうして通勤電車って同じ場所に乗っちゃうんでしょうね? #幸福の実 ピアニストになる夢を、戦争によってあきらめた老婦人・こみち。 戦時中、予科練習生を送る演奏をしたことが、 心ならずも、戦場に送り出すことに加担したように思えて、ピアノを弾くことをやめた。 そして今、68年ぶりにピアノを弾く…。 こみちさんの凛とした姿と生き様が、もの悲しくも美しい。 #夏の終わり ある日突然、娘に先立たれた両親の、静かで深い悲しみに、涙があふれました。 亡き娘が、親の愛情を受けられない子供達の暮す施設に送り続けたもの。 娘の足跡をたどり、遺志を継ごうとする父と母…。 ”逆縁”って、哀しいですよね…。 私は幼い時からひ弱で、親に心配ばかりかけていたので、 せめて逆縁という親不孝だけはしたくないと願っていて…。 ありがたいことに、老いた親をみる年齢になれた今、 今度はいつか訪れるその日が、とても怖くて…。 それは想像するのもつらいことだけど、 ”送れる”ということに感謝しようと、自分に言い聞かせながら読みました。 #ハートブレイク・ライダー 絶対受かるはずだった私立中学に、塾仲間でひとり落ちてしまった敦俊。 やけになって自転車を飛ばしすぎて、ひったくりの犯人と衝突してしまう。 その被害者のおばさんと出会ったことで…。 これも本当に良かった!作品中一番好きなお話です。 私もこのおばちゃんに、もっと昔に出会いたかったなぁなんて…。 #蔓草 父親が外に女性を作ったことで、母に連れられ家を出た梓。 祖母が暮す思い出の家で、腹違いの弟・圭吾とはちあわせしてしまう。 そこには祖父母の願いがあった。 ”アイミタガイ”の意味がじんわりとしみてきます。 きっとこの先、何度も読みたくなる、 大切な一冊になりました。 Posted by ブクログ 中條ていのレビューをもっと見る