先に写真集的な方の本を読んで、その存在を知った「サメ王国」。その撮影ドキュメントである。ダイオウイカの撮影が話題だったのは知っていたのだけど、なんとその姉妹プロジェクトであったと。全然知りませんでした、すみません。
生きた深海サメの映像は全然撮られていない。それをなんとか撮ってやるぜ、という気
...続きを読む概が最初から最後まで続く。空振りあり、ファールあり、そしてホームランあり。
例のエイリアン的ミツクリザメは、世界での発見例が33件というのに、東京湾で1年で100体以上を捕獲したという。メガマウスも、そうとう網にかかっているけど、邪魔だから捨てられちゃうらしい。真実は現場にある。本文中にあった「漁師をしながら研究者」をするのもよかったな、という気持ち、すごくわかる。
マッコウクジラの冷凍死体を餌に投下するプロジェクト。RB-79 BALLのような丸い棺桶的ポッドの投入。話は大掛かりになっていく。
駄目か、失敗か、というときにビッグな出来事が起こる。出来過ぎかもしれない。いや、そんなことはいい。こんなにワクワクして読める本も久しぶりだから。