作品一覧

  • 革新自治体 熱狂と挫折に何を学ぶか
    4.2
    1巻858円 (税込)
    一九六〇~七〇年代に蜷川虎三、美濃部亮吉、黒田了一、飛鳥田一雄など個性的な首長を各地で擁し、脚光を浴びた革新自治体。だが、現在では、「巨額の財政赤字をもたらした」というレッテルのみで語られがちだ。本書は、革新自治体の台頭の背景から政治的取り組みまでを詳述し、その功罪も描く。国政とも深く関係して躍進し、そして消えていった地方の左翼政権は何を残したのか。現在の国政や地方自治を再考する試み。
  • 革新自治体 熱狂と挫折に何を学ぶか

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    維新の会や都民ファーストの会などよりもはるかに昔、地方政治から中央政治を変えるなどという動きが現実味を帯びた時代の物語。往時の興奮と挫折から学ぶことは多い。
    有名な美濃部都知事の「住民が一人でも反対するならば橋は建設しない」という言葉は、差し替え前の言葉が誤って広まってしまったこと。当時でも誤って受け取られてしまったのだから、数十年の年月を経た我々が知る言葉のどこまでが確かなものなのか。
    (政治的な話も感じるところがありましたが、立場によって受け取り方が違うでしょうからその点の感想は割愛します。)

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    2020年05月13日
  • 革新自治体 熱狂と挫折に何を学ぶか

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    ネタバレ

     江田三郎の評価に、この筆者の立場がよく現れている。
     革新首長といっても、完全に、共産党系の人は稀。
     社会民主主義政党が、日本では定着しなかったのはなぜなのか。その理解のための補助線になる一冊。
     

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    2018年09月20日
  • 革新自治体 熱狂と挫折に何を学ぶか

    Posted by ブクログ

    美濃部亮吉都政をはじめ、1960~70年代に脚光を浴びた「革新自治体」について、その台頭の背景から政治的取組までを振り返り、その功罪を検証することで、今日の地方自治制度への示唆を探っている。革新自治体という切り口で、日本社会党、日本共産党を中心とした戦後の革新陣営の政治史が浮き彫りになっている。一方で、革新自治体で行われた政策がどのようなものだったのかという点の記述はやや薄く感じた。
    革新自治体の盛衰の鍵を握っていたのが中道勢力であったこと、それにもかかわらず革新勢力(特に社会党左派)に自らへの過信があったこと、革新勢力内の内部抗争が革新自治体の終焉を招いた要因であったことなど、革新自治体をめ

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    2016年12月11日
  • 革新自治体 熱狂と挫折に何を学ぶか

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    ネタバレ

    高度成長のひずみを立て直すという風を受けて、60年代~70年代に各地の地方公共団体で、社会党系の知事や市長が誕生し、いわゆる革新自治体の時代がありました。本書は、この時代に、革新自治体がどのようにして生まれ、また消滅していったのかを、社会党の内部まで踏み込んで検討しています。

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    2016年11月01日

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