長年高校野球を見てきて、圧倒的な凄みを感じたのは江川卓だけだ。
「プロでも通用する」ではなく「プロでも打てない」と思って見ていた。
松坂大輔や田中将大は「プロでも通用する」レベルだと思っていた。
プロ野球の希望球団は巨人のみ、という江川が巨人論を語った本なら読みたくなる。
実際に現役で巨人軍にいた
...続きを読むのは、1979年から1987年の9年間。
巨人軍の主な野手は、
1979年は、柴田、高田、張本、王、シピン、柳田、淡口、篠塚、河埜、山本、中畑、山倉
1987年は、松本、川相、篠塚、クロマティ、吉村、中畑、原、岡崎、駒田、山倉
といったところ。
監督は、長嶋(79-80)、藤田(81-83)、王(84-87)で、優勝3回、2位2回、3位3回、5位1回。
V9メンバが次々に去り、レギュラーメンバーがガラッと変わった時期だった。
さて、どんな「巨人論」を語ってくれたかというと、ほぼプロ野球現役時代の思い出話だった。
あとは、現役引退後の特定の巨人選手や首脳陣に対する当たり障りのない感想。
プロ野球ファンにとっては目新しさもなく、淡々と歴史を振り返るだけの内容に感じるだろう。
「巨人論」というタイトルは間違っていて、何も論じていない。