1秒の大切さと怖さ、1円の大切さと怖さ。この本を読んでいると外資系の会社。特にアップルで鍛えられた人間の凄みを感じます。
確か、この人の本は以前読んでいた記憶があったんですが、内容を思い出すことができなくて、先日、もう一度読み返しました。原田さんが日本マクドナルドの社長になったときには『マックから
...続きを読むマックへ』なんて、ずいぶん言われていたそうですね。で、肝心の内容のほうは、率直な言葉でつづられていて、ガツーンと正面から、僕の心に響いてくるものばかりでした。
特に、社長に就任してから4年間はQSC(クオリティ・サービス・クリンリネス)に徹しなさい。というところで、原典回帰。基本を忠実にしたからこそ、傾きかけた業績が持ち直し、その後のキャンペーンが功を奏したのだという記述には読んでいてなるほどな、と感じました。
そして、原田社長自身のことにも触れていて、大学時代はダンプの運転や植木職人までやっていたという話には衝撃を受けました。こういう体験があって、技術畑を皮切りにして営業やマーケティングなども経験し、結果を出してきたんだな、という事実に敬服しました。原田社長の説く1秒の大切さと怖さ、1円の大切さと怖さ。この重みをクルー(アルバイト)にいたるまで熟知しているからこそ、日本マクドナルドは高収益を上げ続けることができる企業なんだなと、改めて感じました。